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カテゴリ:毎日の出来事
思いがけない発熱で
お出かけや遊びをすべてキャンセルした手酌 この連休はお家で良い子にしておりました(笑) しかし・・・ なぜかそんな時に限って鳴るお仕事携帯 一件は、患者様の息子さんから 患者様はたしか血圧の治療中の70歳前後のご婦人 先回の来局時にご自身のうつ状態について長く訴えていた方 『主人が亡くなってもう1年になるのに 気持ちが落ち込んだまま・・・ 何もしたくない どこにも行きたくないし ご飯も食べたくない 心療内科も通院しているけど 抗うつ剤は副作用で飲み続ける事が出来ず 今は安定剤だけもらっている 息子が心配して時々来てくれ 私の状態を区に相談したら 保健婦さんが来て相談にのってくれたけど 別の精神科の受診を勧められただけ・・・』 息子さんのご相談は それらの悩み+内科処方の整合性についてでした 具体的な事は連休明けに出勤したら 診療所の先生にご報告して相談するとして・・・ 最近、こういった高齢女性からの相談を多く感じます ま、平均寿命と日本の夫婦の年齢差から 妻が残される確率が圧倒的に高いわけで その中には心を病んでしまったり ウツ病になってしまう方もいらっしゃり どうしたらいいのかなぁと悩んでいたら ふと思い出しました 少し前に手酌の友人がうつ状態になりました 眠れなくて夜電話がかかってきて 睡眠薬を飲み過ぎるのではないかと案ずる程でした 彼女のご主人も心配して 『ともかく心療内科を受診してくれ』となり 心療内科へ行ったところで彼女の心の闇は変わらず それどころか 『旦那のために通院してるけど・・・ あんな抗うつ剤効かない!』 そう吐き捨てるように言われた時には 本当に自分自身の無力をかみしめました 彼女が元通りになったきっかけは思いがけない事でした 息子さんのサッカー教室のコーチが急死し そのお通夜の席で再会したママ友さんの一言 『旦那は仕事が超多忙で家事へ協力は一切見込めないのに あんたも仕事ちゃんとフルタイムでやって 3人の子供の育児もこなしてさ! あんたは偉いよっ! そりゃあウツにもなるさ、当たり前でしょっ!』 その一言で彼女は一気に正気に戻ったみたいで すぐに手酌を『ランチしようっ!』って明るく呼び出し ずっと食欲無かったのにステーキランチなんて食べながら そのママ友の話をしてくれる様子を見て ものすごぉ~く驚いて、嬉しくて・・・ でも、ショックでした 私は何もしてあげられなかった・・・ 今回、この患者さんにどんなふうに接したらと考えるうちに 友人のうつからの脱却の時の事を思い出しました この方の場合は息子さんがしっかりしてらっしゃるし 真剣にお母さまの回復を考えていらっしゃるから 最悪の事態までは無いとは思うけど・・・ 最近身近で『ウツからの最悪の事態』を経験した手酌 どうか、すべての悩める人が 友人のように奇跡の脱却を果たして欲しいと思うのですが あらためて、友人の時に感じた事を思い返しています その人の家庭環境や生い立ちを何も知らない医療者より 身近でその人の生活や考え方を知る人のサポートが 何より大切なんだろうなぁ・・・ 我々にできるのは その身近な人達のサポートをする事ぐらいかも お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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