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カテゴリ:シネマと音楽
最後の夏休み
定年延長するので、正確には最後じゃ無いけど、気分的には還暦前の最後で、 脳内にはユーミンの「最後の春休み」がリフレインしており、学生が終わるときをなぜか想い出す。 37年の月日があっという間に過ぎた。 36回の夏があったはずなのに、本当にあっという間だった。 いろんなところに行って、いろんな本を読んで、いろんな体験をして。 一炊の夢のごとし、とはまさに真実だ。 後悔もあり、やり遂げた感もあり。一つの人生の区切りが付くことはたしか。 大学3年くらいの時かなあ。 初等教育専攻の親友に勧められて、借りて読んだ。 君たちはどう生きるか/吉野源三郎【1000円以上送料無料】 当時、私に時間は山ほどあった。引き込まれて、読み続けて、 ちょうど、あのラストシーンで、夜が明けた。 私も泣いていた。コペルくんと一緒に読者は突きつけられる。「さて、君たちはどう生きるか。」と。 あの夜明けから、私は「君たちはどう生きるか」と問われながら生きていた。 80年も前に書かれて今なお色あせない。 教養とはなんと大事な物なのだろうと改めて思う。 で、これを観に行かないわけにはいかない。 【ポストカード・1枚】君たちはどう生きるか ポストカード ジブリ 映画 冒険譚のファンタジーはいつもの宮崎ワールドで、正直わかりにくい。 でも あの、「君たちはどう生きるか」の場面で主人公は泣いていた。 このとき、主人公の心に変容があったのではないか。それだけは確かなことだと思う。 還暦前の夏、再会したのもご縁。もう一度原作を読もうかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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