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新聞の人生相談に、まるで自分のためにあるような回答が載っていた。
相談者は、夫の身を案じて禁煙を迫るものの、逆ギレされて悩んでいる46歳の妻だ。 回答者は評論家。(名前忘れた) 「不安の解消方法は2通りある。一つは原因を解決すること。もう一つは、その不安をそのまま受け入れること。後者は自分だけですぐにできる。」 と、不安を認めて受け入れ、覚悟を決めて、どうせ残り少ない(?)夫との人生を楽しむことを勧めていた。 夫を父に置き換えて、二つのことを受け入れてみる。 一つ。 「父はいつかは死ぬ。」 そう、両親については認めたくないけど、人間誰しもいつかは死ぬ。 二つ。 「父の死に対して私は無力である。」 あぁ、これはちょっとショックなんだけど…認めよう。 度を越えた長年の飲酒が、少なからず父の命を縮めているかもしれず、どんな病気になっていてもおかしくないが、飲酒をやめさせることができない。 酒は死ぬまでやめないと言っている。 病院に検査に連れて行くこともできない。 役所の健康診断にも行ってくれない。 大人は重い。抵抗しているのを無理やり連れて行けるほど軽くはない。 仮に病気があったとしても、病院に連れて行けたから永らえるとも限らない。 その時、早期発見となるかどうかもわからない。 私は、父の死への不安と、余計な責任感のために苦しむのをやめる。 代わりに、父の居る何気ない日常を、これが最後かもしれないと思って大切に生きよう。 とはいえ、まだまだ元気で長生きしてほしいと思っているんだから、頼むよ、お父さん。 病院へ連れて行くのも、あきらめた訳じゃない。 あきらめた訳じゃないけど、いったんあきらめる。 病院に行っても、行かなくても、どっちでもいいと、今はそう思う。 父も私も、何を選んでも、間違ってなどいない。間違った選択なんてものは、存在しないんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.28 04:43:17
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