La torta de chocolate

火曜日、モカちゃんの定期の歯の治療に行ってきました。
歯全体をきれいにして、1ヵ月後には右上の奥歯の小さな虫歯を治療するとのこと。


歯医者から帰ってきてから「あんまり元気ないね～～」という感じでしたが
おやつにパンとジュースをとり。。。。

お昼、幼稚園バスが迎えに来る時間。
その日はお昼ご飯も全く食べないし、やけにぐずります。
歯軋りをやたらとしているので
（さっきの歯医者の治療のせい？
　それとも、下の奥歯がはえかかっているからむずがゆいのかしら？）などと思いつつ、幼稚園に送り出しました。

午後5時半過ぎ、モカちゃん幼稚園から帰ってきました。
いつもなら、帰ってきて、すぐにガツガツ何か物を食べるのに、ぐずって何も食べません。
（う～～む・・・幼稚園で昼ねしていなくて眠いのかな～～？？）

抱っこしていると、ぐずりながらうとうとするので一緒にベッドで添い寝をするのですが
私が起きて離れようとすると、目を覚ましてまたぐずります。
そんなこんなで1時間半。
いい加減、晩御飯の支度をしないといけないので
モカちゃんを台所につれて行って、大好きないちごをあげると
むしゃむしゃとご機嫌に食べています。
その間に、さささっと夕飯の支度。

いちごは食べたものの・・・・・
どうも抱っこした感じで、ほっぺがやたらと熱くて熱っぽい。
（もしや・・・・）
耳温計で熱をはかると8度5分もあります！！！
しかも、やたらと歯軋りするし、自分の指で口の中を指して「あ！あ！あ！」と何か訴えています。
最初は、今日治療した上の奥歯かな～～？
それとも下の奥歯の生えかかっているところかな～～？とわからなかったのですが
モカちゃんがわりと上の前歯のあたりを指したので、くちびるをめくってみてみると。。。
右上の前歯の歯茎のところが真っ赤になって腫れあがっています！！！
右のほっぺも腫れてきています。
（これは・・・歯から来る高熱かも。。。。とりあえず、眠ってくれるといいんだけど・・・・）


とりあえず、仕事で遅く帰ってきたダーリンには、一人で夕飯をとってもらって
私はそのままずっとモカちゃんと添い寝。
夜中に熱をはかると7度5分くらいに下がっていましたが。。。
夜中に何回も何回も起きて、あまりぐっすり眠れない様子。

何とか朝まで頑張ってもらって、朝起きたときには熱も平熱に下がっていました＾＾
だけど、歯医者には早急に行かなきゃ！ということで
9時前にかかりつけの歯医者に電話。
・・・・・・出ません。
（普段火曜日と金曜日にしか午前の治療はやっていないので、今日（水曜）は午前はだめかな～～？）と思いつつ何度か電話してみても、あやはり午後2時からのようです。

ダーリンが午後1時半に家に戻ってきて2時前に電話すると、やっと受付けのおばちゃんが電話にでました！
事情を話すも、何と！普段から感じの悪いその受付けのおばちゃんは
「明日！明日来て！」
「私は今すっごく！！忙しいのよ！」
「後で先生に連絡とっておくから、明日朝来れば？」

モカちゃんは熱と痛み？でほとんど食べ物も口にできずに耐えているのに明日までさらに我慢させるなんてできるわけがありません。
そういうわけで
近所の別の歯医者に電話をかけてみました。
事情を話すと、そこの受付けの人はとても親切で
「うちは緊急では受け付けていないけど、コルサニタス（保険会社）なら○○○○○○○に電話してみるといいわよ」と親切に教えてくれました。
その教えてくれた電話番号は、やはりうちの近所にある
うちが＊加入している保険会社のEPSの病院でした。
電話すると、すぐにいっしゃいとのこと。
　

＊EPSというのは、最低の医療保険制度。会社員なら誰でも強制的に加入している健康保険。
そのかわり、EPSだけだと、満足な医療は受けられず、救急に行っても、丸1日待たされるのはざら。
私たちは、普段は、EPSではなくさらにお金をはらってそちらの個人医療制度？のほうでいつも診察を受けています。

EPSの病院について、６階の歯科専門フロアに行き、受付けをすませ20分くらい待つと呼ばれました。
モカちゃんの腫れあがった歯茎に、かすかに埋まって見える虫歯の真ん中に、
ちょっと針？をさすと、じわ～～っ。。。。と血がにじみ出てきました。
数回繰り返して中に溜まった血を抜き出して、注射器で水を注入して洗浄。
「とりあえず、中の膿はぬいたから、これで痛みはなくなるわよ」
「ほおっておいたら、その膿が頭のほうまで回って脳に障害が出たりもするから早く治療してしまったほうがいいの。抜歯も私がしちゃうから金曜日にまたいらっしゃい。
朝の7時でいいかしら？」
と、その救急の先生（女性）
その慣れた手つきと、すばやい対応にただただ感心と安堵です。


驚くのはこれだけじゃありません。

何と！！！一ペソもお金をとられないんです！！

保険で適用されるから当たり前じゃない？と思われるでしょうが、
この最低のEPSの保険料ってねこの額ほどの額。
反対に上乗せして払っている保険料は月に一人5000円程。
しかも、ちょっと診察するだけでボノ（チケット）1枚あたり１８０００ペソかかるんです。
モカちゃんの歯の治療の場合、ちょっときれいにしたり見るだけで1回１８０００ペソ。
歯を抜いたり、虫歯の治療をすると1本あたり４００００ペソ。
こ、これが、全く同じ治療技術で、ただ同然ですんでしまうんです～～～！！



帰りに薬局で購入するように指示された抗生物質の薬
（粉末になっていて自分で水で溶かすと、バナナ味♪のする液体になりそれを与える）
も、EPSのボノ（チケット）相当の値段でいいらしく、
請求されたのは１６００ペソだけでした！！
多分こういう薬を定価で買うと、1万～2万ペソはすると思います。


じゃあ、EPSだけで医者にかかればいいじゃない？というと
現実はそいうわけにもいかず。。。。
私たちの場合、たまたまEPSといっても保険会社専門のEPSの病院が近所にあったという幸運と
救急でも歯科だったということ。
普通の大病院でEPSだけで診療をしてもらうとなると、
予約をとるのだけでも、1ヶ月先とかざらだそうです。
救急に行っても、本当に緊急に取り扱ってくれるのは今にも死にそうな重態の人だけ。
盲腸で油汗たらして苦しかろうが、丸1日待たされるのはざらだそうです。




そんなこんなでモカちゃんも元気になり！
いつもどおり元気においしくものも食べ、
すぐに治療にいって本当に良かったです～～～。


帰宅後、例のいつもかかっている歯医者の受付けのおばちゃんから電話がありました。
「先生に連絡とったんだけど、明日の午後2時に来て！」
（2時なんて遅いっていうの！）
「あ、いえ、もう今日他のところにいって治療してもらったのでいいです」
「あ、そう。でなんだって？
「腫れた歯茎に膿と血がたまっていてそれをぬいてらったんです。虫歯は抜かないといけないそうで」
「それなら、その虫歯をぬくのに、次はいつ来るの？予約は何日にする？」
「抜歯も今日みてもらったその別の先生の予約をとったので・・・」
「ああ！そう！良かったわね！じゃねっ！」
ガチャン！！！と電話を切られました。


今までみてくれていた先生はやさしかったけど
この受付けのおばちゃんは普段から感じが悪かったのですが
今回の件で、もうその歯医者に通うのは辞めにしました。

昨晩は、モカちゃんは、すっかり元気になってすやすやと熟睡。
これが我慢させてほおっておいたまま、また一晩すごすなんて酷すぎます。
しかし・・・・患者が緊急だと電話をかけてきているのに
「私は今とっても忙しいの！」と起こる受付けのおばちゃって・・・・・・－－；