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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:研究者のつぶやき
スウェーデン語に、fäbodar(発音は、フェーボーダール)と言う単語があります。
日本語訳が非常に難しいのですが、牛や羊、山羊や、とにかく家畜を飼っている農家の集落と、その家畜達を放牧するエリアを含めて意味する単語です。酪農(とその農場)でもないし、単純な放牧(と放牧地)でもない・・・。 とにかく、fäbodarはスウェーデンやノルウェーの農業形態の一種らしいです。 Karl Lärka(カール・レルカ)による、Mora/Axi(モーラ、アキシ)のfäbodar(フェーボーダール)の写真。 そのfäbodarで生まれた音楽文化(?)が、牛や山羊の角で作ったblåshorn(ブロースホーン、角笛)であったり、Kulning(クールニング、英語でherding calls)であったりします。 ダーラナと言う地方は、いまだにfäbodarを残し、そこで生まれた音楽文化をfolk musik(フォルクムジーク、民間伝承音楽)に融合させてきた土地で、スウェーデン人が言うところの「ダーラナ地方は、スウェーデン人の”心の”故郷」であることを、さらに実感させてくれます。 あと5年もスウェーデンに住めば、私は今の職業である宇宙物理学者をやめて、ダーラナに移り住んでfäbodarで、kulningをやっているかも知れません。 ・・・明日からの仕事再開で、気が重くなっているのかしらん・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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