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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:日本人として
スウェーデンに戻ってきて、夫は約束通り、新学期からキルナにあるfriskola(フリースコーラ、私立学校のことですが、アメリカにある独立学校とはシステムが違います。従って、リンクされているウィキペディア日本語版は正しくありません)で、ハーフタイムの講師になります。ちなみに、後のハーフタイムは、私と同じ研究所で研究技術職です。
で、そのフリースコーラは宇宙工学・科学に特化した一種のエリート高校ですが、今年からエリート高校に適用される規定が変わって、高校の修業年限内に、大学の授業受講及びそれに伴う単位取得が可能、即ち飛び級が可能になるシステムが高校において導入になったそうで、高校1、2年で3年までの理数系科目(キルナのフリースコーラの場合)を終えた生徒は、大学レベルの科目を大学の理数系学部で受講・単位取得が可能になります。 ちなみに、夫は高校教諭の資格はもちろん、pedagog(ペダゴーグ、日本語に適切な訳はありませんが、教育スペシャリストとでも言いましょうか・・・)でもないのですが、lektor(レクトール、一般的には大学レベルの教育に従事する講師、学位ー普通はPh.D.ー保持が必須)としては必要条件を満たしているらしいので、教授職が可能だそうです。 こういうフレキシビリティは、スウェーデンらしいと私は思っています。 尚、、、夫の担当は、専門でもなく院(正確には、スウェーデンにおいては研究者養成コース)レベルでも履修していない、電子工学(elektronik)と、コンピュータ・プログラミング(datateknik)、そして、学部レベル(で受講した)の知識しかない天文学(astronomi)。・・・教えるのはいいとしても、ラボ(実験)はどうするんだろう???と、(夫と私)二人して不思議に思っているところです。 新学期を迎えて、大学の方にも変更がありました。こちらは、キルナの話ではなく、ストックホルム大学教育学部の話です。 ストックホルム大学はヴァルドルフ(スタイナー/シュタイナー)教育スペシャリストの養成を止めることにした(スウェーデン語、です)。 シュタイナー教育のことは全く知りませんが、夫に今回のストックホルム大学教育学部の決定を解説してもらったところ、高校におけるシュタイナー教育では成績評価が難しい(と言うか、やらない、と夫は言っていますが・・・)ために、大学の入学審査において、シュタイナー教育高校出身の学生の評価が困難で、(大学進学を前提とした)シュタイナー教育を受ける生徒・教授する教諭が共に減少している現状と合わせて、将来的にも需要がないと判断されたためらしいです。 ・・・それにしても、スウェーデンの教育制度(特に、高校~大学の)は、頻繁に色々と変わっていますが、良く言えば、本当に柔軟だなぁ~、と思った、2つのエピソードでした。 追記:子供達の将来の教育を考える上では、参考資料になるのでしょうが、我が家ではまだそこまで熟考しておりません。保育園(でも、スウェーデンにおいては正確には、就学前学校が正しい名称です)が始まったばかりなので・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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