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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:物理屋のつぶやき
スウェーデン語(や、スウェーデンのこと)が分かる方なら、Nobelは、ノーベルと発音せずに、ノベールと発音することを承知されていると思うので、以下でも「ノベール」で通します。
ノベール物理学賞、日本人3人同時受賞! 本当に快挙だと思います。今回の3氏は「いつ取ってもおかしくない」と思われていながら、暫く音沙汰なしだったので、まぁ、ようやく「順番がきた!」ってところでしょうか。 南部先生は、素粒子物理分野では伝説的な方で、素粒子物理を専攻している時は南部理論を理解しようと思い発起するも挫折した覚えがあります(^^;)。それが原因ではないのですが、"素粒子物理は(実験を含めても)自分のやりたい物理ではない"と結局結論し、元々やりたかった宇宙物理に転向した次第です。 ただ、今思うと、南部先生の質量の起源に関する理論(注:詳細は聞かないでください^^;↑に示した理由のため)は、この前始動しはじめたCERN・LHCの実験のベースになっているわけで、今なら、ちょっとは分かるかな?と思っています。 小林ー益川理論の小林先生と益川先生は、素粒子が持つC(charge)とP(parity)の結合属性の「対称性」が、自然界においては破れている(だから、"CP-vaiolation"と言われています)ことを理論的に示され、その実証は、例えば、つくばにある高エネルギー研究機構(KEK)のBファクトリーと言う実験で行われました。Bファクトリー実験準備は私がKEKに、自分の修士論文実験で出入りしているときに、よく目にしました。 ところで、「CPの破れ」と簡単に言いましたが、私もこの理論をよく理解しているわけではありません。どうして、CとPの結合属性なのか?ってところから、そもそも理解していません・・・(^^;)。 さて、ノベール賞授賞式は、ノベールの命日の12月10日ですが、その前あたりに、絶対に日本大使館主催のレセプションが開かれる筈。今回は招待されるかな? 前回は、小柴先生の実験グループの元メンバー(で、しかも、スウェーデン在住)ということで、大使館レセプションだけでなく、 Royal Swedish Academy of Science(kungliga Vetenskapsakademien)のレセプションと、授賞式にも招待されましたが。 ところで、授賞式よりも、その後の「晩餐会」の方への招待を受けたいですねぇ~。そういう機会はこの後・将来、あるかなぁ~?うーん、かなり難しいだろうなぁ・・・。 2002年のノベール賞授賞式にて。右の写真に小さいですが、小柴先生と田中さんが写っていますが、、、分かりますか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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