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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:研究者のつぶやき
今日は朝から、あまり湿っていない雪が横なぐりに降っています。このまま積もるのかなぁ~・・・。
スウェーデンには、スレクトフォーシュクニング(släktforskning、英訳するとgenalogy)というものがあります。日本語では「系譜学」と言うそうです。 スウェーデンでは、スウェーデン教会(Svenska Krykan)が15~16世紀には、教会会員である家族の家系譜をちゃんと記し管理してきたので、自分のルーツがどこにあるか、15~16世紀まで遡って調べることができます。その系譜学を行うが教会所属のスレクトフォシュカレ(släktforskare、släktは"親族・親類"の意味。forskareは"研究者")です。 キルナでは、雪が降って本格的に積もるのが、アッラ・ヘルゴンス・ダーグ(Alla Helgons Dag、"全聖人の日")(31/October-6/November)あたりなので、こうして雪が積もりだすのを見ると、なぜか、教会墓地のことが思い浮かび、連想的に義父が以前見せてくれたり話してくれた家系譜のことを思い出してしまいます。 義父の母親(=夫の父方の祖母)はフィンランドから移民してきた家族の出なので、スウェーデン教会に属する家系譜は移住以降のものしかありません。義父の父親(=夫の父方の祖父)は義父が5歳になる前に亡くなっているので、夫はもちろん義父もよく覚えていないと話しています。 義母はそういうのには全然興味がないみたいですが、義父は1-2代前の家族のそうした事情なのか系譜学にもの凄く興味があり、スレクトフォシュカレの協力も得て、彼の父方の家系譜を(彼から)8代くらい上まで遡って調べたのを、私に見せてくれたことがあります(注:夫は義母と同じく全然興味がないらしく、従って、唯一話を聞いてくれそうな"私"にお鉢が回ってきた次第なのです)。 なお、私は、遺伝学的人類(科)学には興味がありますが、系譜学は・・・(^^;)。 でも、普通では「家族」となり得なかった人々の、歴史や生活を(想像上だけでも)振り返る端緒にはなるかな?と思っているので、義父の調子に合わせています。 ・・・でも、考えてみたら、ご先祖様達の集大成として自分が存在するわけなので、この家系譜を眺めると言う行為は、なかなかに不思議な感じを伴うものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月14日 19時49分51秒
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