|
カテゴリ:本/読書
「警視庁強行犯係・樋口 顕」シリーズの3作目。最初の「リオ」より
2作目の「朱夏」の方が面白かったけど、これはもっと面白かった。 銀行の粉飾決算容疑を追っている警視庁捜査二課・島崎洋平は、 その銀行に勤める大学時代の後輩から、捜査の状況を教えてほしいと 接触を受けた。島崎の長男の就職を絡めて、「脅し」とも言える形での 要請だった。 漏れた情報から捜索は失敗。数日後に、その銀行員が殺害された。 聞き込みが進むうちに島崎は、グレてしまって今は口もきかない 自分の次男が銀行員と揉めていたという情報を知り、次男を疑う。 この後、樋口を絡めてスピーディに展開していくんだけど、島崎と 次男との関係がなんとも泣かせる。そこに樋口の家庭での出来事が 加わることで、難しい年代の子どもたちがいる父母にとっては、 親子関係を再確認させてもらえるストーリーになっている。 ダンスに関する記述では、ややイメージが浮かびにくいところも あったけど、でも次男がダンスに喜び・生き甲斐を見いだしていく ところは充分伝わってくる。 文章を追っていくうちに、じわーっと熱いものが込み上げてくる この「ビート」は、特に息子との関係がうまく行ってないお父さんに お薦め! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.13 11:29:08
[本/読書] カテゴリの最新記事
|