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カテゴリ:格闘技
昨夜の亀田vsランダエタ戦に対する論評ですが、専門家・素人問わずすごい勢いですね。
確かにあの判定に対して不満の声が出るのも当然でしょう。 しかし、八百長だの失望しただのもうボクシングは観ない等の意見が多い事について是非一言と思います。 ボクシングの2-1(スピリットデシジョン)ってのは昨夜だけではなく数多く存在しているし、 過去にはもっと露骨な採点も日本以外にもありました。ホームタウンデシジョンなんてザラだから。 そもそも採点ってのは不可解なものは多いのです。 例えば80年代のスパースターシュガーレイレナードが1987年、3年振りに復帰して望んだこれも不世出の名王者マービンハーグラーとのWBCミドル級タイトルマッチは2-1でレナードだったけどその時の採点は118-110,115-113,113-115。どうやったらこんなに採点が割れるのって感じでした。 今回の場合は正直亀田が苦戦したからこれだけ騒がれているけど純粋に採点として考えたらもっとわけのわからないのは多いですよね。 レベルは全く違うけれど6階級制覇のゴールデンボーイ、オスカーデラホーヤの場合はデビュー時からチャンピオン養成チームを作り陣営は無敗で売り出して行こうと初期は組み易い相手を選んで「微妙な判定だなあ」って感じた事も多くありました。彼の場合はそれらの試合を経験として歴史に名を残す名王者になりましたけど。 10年前以上の巨人戦は巨人有利のジャッジが多く横行していたけど、今年は全くその逆で巨人不利な判定ばかり。 日韓共催のワールドカップにおける韓国の判定だって見ていて嫌になってしまう内容だった。 更に今年のWBCのアメリカ寄り審判も同じ。 プロスポーツの世界には「長いものには巻かれろ」体質はどこにも存在しています。 「今回のボクシングは八百長」みたいになっているけど所詮プロっていうのはビッグマネーが飛び交うものでそれを(気持ちはわからないでもないけど)二度とボクシング見ないとか失望したとか言う言葉飛び交っているのはちょっとねえ、と思います。 ジミーレノンジュニアだって「It's show time!」って言ってるしね。 今回だって亀田ファミリーが地味な存在であればこれだけの騒動にはなっていなかったでしょう。 疑惑判定は嫌なものだけど悲しい事にある意味プロってこういう側面あるから。 それが嫌だったらサッカーも野球もプロスポーツを二度と見なければいいんであってね。 協栄の金平さんが色々言われているけど(個人的には好きではない)ドンキングなんか金平の数万倍も疑惑判定演出してるんだから。それでもボクシング会ではNO1プロモーターでしょ。 ある意味これがプロスポーツの世界ではないのかも知れません。 しかしアマにも疑惑の判定が横行しているのもまた事実ですが・・・。特に国の威信を欠けるオリンピックでは多く見られます。 その中でもっともひどかったのはソウルオリンピックでのライトミドル級決勝、後にパウンドフォーパウンドと称されたロイジョーンズと地元朴時憲の試合。 2度のダウンを奪うなどジョーンズが圧倒したにも関わらず判定は2-3で朴が勝ち「奪われた金メダル」として有名です。 話を戻して今回私が疑問に感じたのは、素人同然の亀田父がコーチとして他に礼を欠いている事に対する専門家の嫉妬と亀田ファミリーの言動に嫌悪感を抱いている人たちが過剰に反応している様にしか見えないのです。 こう書いている自分だって今回の結果は良い気分ではないし、プロモータ・スポンサー酷評するのはいいけど亀田は勝ち負けはともかく良くやったと思いますよ。 辰吉もそうだったけどマスコミが勝手に天才と祭り上げ負ければ国賊のように批判されました。 辰吉と亀田の共通点は「ファンの為に戦っているのでは無い。」という点ですが、これだけ騒がれれば期待の重さはずしりと感じているはずです。 鬼塚の場合は疑惑のオンパレードと言われたけど鬼塚が採点しているわけではありません。 戦っている選手を攻めるのはどうなのでしょうかね? 範疇外だけどプロレス然り、国技である相撲然り、イタリアに限らずサッカー然り、スポーツだから純粋なものだと思うのは仕方ないけどプロ=金、アマにしても国の威信がかかってしまうと意味不明なジャッジを当然の様にしてしまう。 私だって納得なんかするわけないけど、ある意味これが現在のスポーツなのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月03日 11時21分54秒
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