『スピノザの診察室』~夏川草介
「神様のカルテ」の夏川草介さんって、「神様のカルテ」読んでないけど映画化されてましたよね、見てないけど夏川草介さんは医師なので、小説の中の医療場面がリアルというか緊張感があるスピノザは哲学者スピノザの診察室 [ 夏川 草介 ]FP(ファイナンシャルプランナー)の勉強を始めたころ(結構昔)「リスクと保険」の授業で先生が、大病院は現役世代(子どもも含まれていると思う)を治療して社会に戻し社会を支えてもらうためにあると話されていた。そうなんだとある意味衝撃を受けたことを覚えている。じゃあリタイアした高齢者は高度医療の対象ではないんだということに。この小説は、妹の息子を引き取ることになって大学病院をやめた実力のあるマチ先生が主人公。転職先は、京都市内の病院で、医師は経営者の理事長、外科2名、内科2名。医療の在り方、終末期医療など考えさせられる。マチ先生の転職先のような病院がかかりつけ医だったらいいのにと思う。なかなかね、こんな病院ない、残念だけど。京都に暮らす人たちの描かれているところもいい。続編があるといいな。