「ジョーのこころの縹渺(ひょうびょう)」

宮城県遺族代表の奥田江利子さんの静かに語られた言葉に、彼女の見たであろう映像が私の中にも流れ込んできたように感じました。





昨日は、私も黙祷をしました。



多少の誤差はあったかもしれません。



アナウンスが流れたわけではありませんから。



ご冥福を心より深く深くお祈り申し上げます。






休日であったので、気分的にも歩きたい気分であったので、愛犬二匹を引き連れて二時間半ほど歩き回ってきました。






つい数年前になるでしょうか。



私が主夫として家におり、息子のベビーカーを押しながら、ジーナと共に今日歩き回ったような距離を、日課のようにしていた時期もあったことを思い出しながら歩いておりました。





そんな気に私をさせたのは、天候のせいもあったのです。





なんと今日は30度近くまで気温が上がったのです。







息子と歩き回った頃は、息子がベビーカーから眺めて楽しめるようなコースといいましょうか、計画性などない私ですから、行き当りばったりといえばその通りなのですが、気持ちとは裏腹に、当時は人込みを目指していたような記憶があるのです...。







今日、久しぶりに長いこと歩き回って感じたことは、ただ歩き、疲れたら休み、喉が乾いたら喉を潤す。




ただ、それを繰り返しただけでした。






途中小腹が減ったので、シャワラマというサンドイッチのようなパンを購入して、通りにあるベンチに腰を下ろして食しました。




そこに、足の悪い老女が、のそりのそりと近寄ってこられて、私の前にあるベンチに腰を下ろしました。



対面して座る格好になりました。






近視用眼鏡をかけておられるようで、片目が異様に大きく見えて、その大きな眼で私を見つめながら話しかけてこられるのがなんだか可笑しかったです。





「暑くはないですか」




思わず私がそう質問してしまったのですが、暑いのにジャンパーを羽織っておられたからです。



いわれて初めて気に留めたといった風に、「そうね、少し暑いわね。でも、朝は寒かったのよ」と、申しておりました。






イスラエルの方々の多くは、顔などに汗がにじまない方がほとんどなのです。




私の多汗症も、日本にいた頃よりは少なくなったと、あくまでも自負しておりますが、それでも汗が噴き出してくることが多いです。




今朝出会ったその御婦人は、全くといってよいほど汗が滲んでおりませんでした。



暑いというのは、気温のことであり、「体と気温の因果関係はまた別なのよ」気のせいかもしれませんが、そういう風な意味合いがあるのかもしれないなと、なんとなくそう感じました。






今日もよろしくお願いいたします。