「ジョーのこころの縹渺(ひょうびょう)」

そう言ってカラカラと笑っておりました・・・・



　自然科学研究機構生理学研究所（愛知県岡崎市）と福島県立医大、京都大の共同チームは、脳から筋肉に至るが主経路ではない「間接経路」と呼ばれる神経が手指の巧みな動きを指令していることを、ニホンザルを用いた実験で突き止めた。成果は英科学誌「ネイチャー」１７日号電子版に掲載された。
　高度に発達した人間を含む霊長類の脳は、進化の過程で直接筋肉へ電気信号を伝えるようになり、間接経路は「取り残された古い回路」と考えられていた。役割は分かっておらず議論されていた。
　解明を可能にしたのが、害のない特殊なウイルスを使って、間接経路のニューロン（神経細胞）に遺伝子を送り込む技術。遺伝子操作で間接経路を働かなくすると、サルはものをつまむような細かい動きができなくなった。間接経路も運動の指令に重要な役割を果たしていると分かった。
　このような遺伝子操作はこれまでマウスでは可能だったが、霊長類では初めて。研究チームの伊佐正・生理研教授は「脊髄損傷で直接経路が切れてしまうと、運動能力の回復は困難とされていた。間接経路を活用すれば、新たなリハビリテーション法が期待できる」と話している。(指先操る神経の裏道　生理研など解明　中日新聞【社会】面より抜粋 )

この仕組みがわかれば、損傷部分に代替のバイパス手術などへと応用される日も、近い将来訪れるのかもしれませんね。

楽しみです。





ここからが今日の日記です＾＾。



あちこちの日記で拝見したこともあり、父の日ということで日本の実家に国際電話しました。


電話をすると父は元気そうで、最近のいろいろな心境や近況について話しておりました。





私の母は変わっており、ある意味資格マニアと呼んでも差し支えないともいえます。

沢山持っています。




それも一つ一つの資格には、接点も関連性も何もないところが、息子の私から眺めても可笑しいくらいです。




その母の驚きの資格の一つに自動車教習所の教官の資格があります。



私が２２か２３過ぎた頃だったでしょうか。


某銀行の在宅勤務外交員という立場にあった母が、業績悪化などに伴う制度変更で支店勤務になることを嫌い退職、バスの後部窓に張られていた教官募集という広告をたまたま目にしたことで、急に教官になるなどといい始めたのでした。


その当時は、４０代半ばを過ぎていたと思います。




父や私は、思いつきでそんなことを言って、どうせすぐ熱が冷めるに決まっていると笑っていたのですが、本当に試験に合格して教習所の教官になってしまったのです。




その母が、電話口で言いました。




「そんなにイスラエルで免許の勉強が大変なのだったら、日本に一時帰国して取ったらどうなの？一発で取れば、一ヶ月もあれば取れるでしょ？私は今近所のカルチャークラブで爺婆相手に料理を作って皆で食べる集まりみたいなのに顔を出してるくらいしか、やることなくて暇だからいくらでも教えてあげるわよ」



そんなことを言ってきました。





私のネックは語学であり、日本で免許を取ったほうが楽なのは明らか、「英語で勉強しなくて良いのであればそんな有り難いことはない」などとすぐに話に乗りました。



その場の話は楽しく盛り上がり、電話を切りました。




イスラエルの免許の最近の規定などをいろいろと確認してみましたら、以下のような回答がありました。




外国人などの場合、移住後三年までは他国の免許からイスラエルの免許への書き換えを認めている。

他国で免許を取得した場合は、６ヶ月以上現地での使用を必要とされている。

他国の免許からイスラエルの免許に書き換える場合は、技能試験に通らなければならず、二度失敗すると書き換えるためには、イスラエルの免許制度下で一から免許を取得し直さなければならないとされている。



この規定は、ここ数年で出来た新しいものであるそうですが、以上の条項より私が渡航費までかけて日本で免許を取る意味は全く無いことが明らかになりました。



その旨を、母に再度国際電話をかけ直して報告すると母が言っておりました。




「もう、腹を決めて勉強することねぇ。人間いつかは勉強しなければいけないことになっているのよ。ず～っと今までも言い続けてきたことだけれどね。九月にそっちに行くから、その時に免許見せて頂戴な。楽しみにしてるからねぇ」


母は、そう言ってカラカラと笑っておりました。






（顔に皺作る代わりに脳に皺でも刻んでおくしかないなぁ・・・ってことは若返り？）





少しやる気が出てきました（かなり単純です）。





今日は、息子と妻が二人でデートをする日でした。



買い物袋を提げて笑顔で帰宅の息子と、娘の顔を見てほっと息を撫で下ろす妻に今日の電話での経緯を報告すると、妻はまるで誰かを髣髴とさせるようにカラカラと笑ったのでした・・・。





今日もよろしくお願いします。



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