星野有理の公開するし更改するが後悔したくない航海日誌

佐川急便から電話がかかってきたが、
宛先の名前も住所もまるで違っていて
電話番号だけが合っていた。
電話番号の書き間違いか読み間違いだろうか。

午後4時半頃に玄関チャイムが鳴った後、
ドアの郵便受けを開いて覗く音がして、
気味が悪いと思っていたら、
近隣宅のチャイムも鳴らしている様子で、
宅急便ではなさそうだったので居留守にしていたら、
郵便受けから棒の先にガムテープをつけたものを入れて
ガサガサと動かしたりしていたので、
何事かと思い郵便受けの内側の蓋ををしめようとしたら、
また棒を入れられたので棒をつかんだら折れてしまった。

覗き窓から覗くとラフな格好の中年男性がうろうろしたり、
かがみ込んでガサゴソと何かしていて、
ピッキングか郵便物泥棒かもしれないが、
棒が折れたのに何故逃げないのだろうと
余計に気味悪く思い、
しばらく迷った後で警察に電話した。
電話した頃にはもう玄関先には誰もいなくなっていた。

警察への電話で先ほど起きたことを説明すると、
警官を向かわせるので電話を切って待つように言われ、
しばらくしたら制服の警官が来た。

玄関をあけて警官に折れた棒を見せると、
「こんな紙がそこに貼ってあったんですけどね」と
「誠に申し訳ありません
チラシを入れないようにと言われていたのに
入れてしまいました。
夜、取りに行きますので、
0X0-XXXX-XXXX　○○までTEL下さい」
と汚い字で書いてあって
天地にガムテープのついた紙を渡された。
チラシを間違えて入れただけの話だったかと、
「お騒がせしてすいません」と謝ると、
「ここに書いてある番号に非通知で電話して、
チラシはこちらで処分するので
来なくて結構ですと言ってください。
もしまた変な事があるようでしたら、
いつでも電話してくださってかまいません」
と言われた。
「チラシはどれかわかりますかね」と聞かれたが、
リサイクル業者の不要品処分、エステ、宅配ピザ等の
毎日のように入るチラシが数枚あって
どれか特定できないので、
「この中のどれかわかりません」と束を見せた。
警官は玄関に貼ってあった紙の
携帯番号と名前をメモした後で、
こちらの名前と職業と生年月日と電話番号を
訪ねられたので答えたが、
まるでこちらが何か悪い事でもして
尋問されているようだったので、
「こちらにもそんなことまで聞くんですか」と言うと、
「通報された方には聞くことになってるんです」
と言われた。

警官が帰ってから言われたとおり非通知で
紙に書いてあった携帯番号に電話し
「玄関に紙を貼られたものですが」と言うと、
書いてあった内容を繰り返すように
「チラシを入れるなと言われていたのに
入れてしまったので夜取りに行きます」と言うので、
「結構です。チラシはこちらで処分しますので
もう来ないでください」と伝えると、
「わかりました。そうしてください」と言われ、
もう一度「チラシはこちらで処分するということで
よろしいですね？」と繰り返すと
「結構です」と言うので
「では失礼します」と電話を切った。

非通知で電話をして
来ないように伝えるという事ばかりを考えていて、
何種類か入っていたチラシのどれなのかを聞くのと、
間違えて入れたのなら口でそう伝えるか、
紙に書いて入れればいいわけで、
郵便物泥棒のような事をするなと怒るのを
忘れてしまっていた事に後で気づいた…。

夜にその男性が来ていた様子はなかったようだが、
警察はあちらには連絡したのだろうか。
もうこの件はこれで済んだと思いたいが、
念のため気をつけることにしよう。

それにしても妙なことが起きるものだ。