音 楽
レコード店には毎日のように立ち寄るが最近は昔のように新譜を買わなくなってしまった。部屋の状況などで控えるようになったとかちょっと待てば中古が出回るとかいうのもあるが、今すぐ聞きたいと思うような新譜があまり見あたらないということもある。レコード店の試聴機は妙に大げさな音がするがどういうセッティングになっているのだろう。店内で流れている音もそうで、家に帰って聞くと印象がだいぶ違う。店だと天井から吊ったスピーカー何台もから結構な音圧で流しているからだろうか。重低音がブーストされていて興奮状態にさせられているところもあるような。下北沢のディズクユニオンは以前試聴コーナーのパラダイスガラージの「人体実験」があるはずの所にスケッチ・ショウのミニアルバムを入れていたが客で人体実験するつもりだったのだろうか。住宅事情でそれほど大きな音で聞けないとか豪華なオーディオがないということでクラブなどにDJイベントに行くのは踊りに行くと言うより大音量で音楽を浴びに行くという所がある。DJが何をかけるのかチェックして未知の曲との出会いもある。といっても最近行っていない。ライブも行っていない。新譜CDと一緒でどうしても行きたいというイベントが見あたらない。ただ大きい音が聞ければいいとか好きな演奏家の姿が見えればいいとか祭には参加することに意義があるとかそういう人も多いのかもしれないが、大して楽しめていないのに、わざわざ来たのだから損をしたくないと無理矢理楽しいと思いこんでいるだけだったりして。レコードが好きなミュージシャンでもライブがいまひとつの場合はあるし好きな曲でもライブ用のアレンジが好みじゃなかったり、調子が悪かったり、当たりはずれはある。それも含めて生ということなのだろうが。以前は義理や興味本位も含めて色々行っていたが、つまらない時間を過ごすなら他のことをしたほうがましじゃないかとシビアに考えるようになってしまった。あとどのライブを観ても感想は大抵「ライブやりたい」だということもある。