ぶるぶる・・・
そのオトコは マンションをでるとき、 玄関においてある 金属の塊りを かついででた。そして 歩道に出たときに それを おろし おもむろにまたがった。それから ちと・・・ふらつきながら 仕事先にむかった。そのオトコは いままで 自動車と地下鉄で 通勤していた。が が が 最近は その ガソリン代も・・・・ 地下鉄代も・・・・・ なくなってきた・・毎日 1時間30分かけて ママチャリで お店に向かうようになった。出かけるときはまだいいが 帰りは 夜 寒く・・・・ ハンドルを握る手は かじかんでいる 顔は冷たさに しかし 背中には ほんのりと 汗が。 地下鉄の中の暖かさを懐かしみながら ときどき 通行人をよけながら 夜景だけの 繁華街を 楽しんでいるようす。 (本当は 店内に入りたいのだが・・・)はたして このオトコが 正月が迎えられるか どうかは 不明である・・・・