オトンの夏
「ええ番組ちっともやってないやないか!」父がブツブツ文句を言いながらテレビのリモコンをにぎっている。高校野球と北京オリンピックで通常のテレビ番組が大きく編成されてしまいうちの父のお気に入りの番組が軒並みお休みになってしまったらしい。久々の登場?なのでお忘れの方も多いでしょうが自称「元ヤクザ」の父の大のお気に入りの番組は地方局の作る素人さんが参加する「カラオケ番組」でご高齢の方々が次々と歌っていくというなんとも斬新?な番組なのである。しかもその歌は、お世辞にも「上手い」とは言えず、着ている衣装も小林幸子もビックリなモノが多く、父は着ている衣装にケチをつけながら素人さんの音の外れた歌を聞いてゲラゲラ笑うというなんとも趣味の悪いテレビ鑑賞に凝っているのだった。私「何がええ番組やってないや! オリンピック、4年に一回のスバラシイ大会やんか! お父さんの人生の最後のオリンピックやからしっかり見とき!!」父「そんなんワカランで!また4年後見れるかも…」私「え!?まだ4年も生きるつもり?図々しい!! 『ワシは太く短く生きる』が口癖だったくせに!!!」と、こんな会話をしたんですが毎日、素人カラオケ番組を見てゲラゲラ笑ってる父は脳も活性化してがん細胞も消滅。きっと長生きするに違いないw4年後のロンドンオリンピックも一緒にみよーね^^