おはようございます(^^♪
今日は化粧水にも使えて、お手軽な芳香蒸留水（フローラルウォーター）について。
代表選手は、カモミール、ネロリ（ビターオレンジの花から）、ローズマリー、ラベンダーそしてローズダマスクス、ローズセンティフォリア、ローズアルバ(白バラ)などです。こうした精油は水蒸気蒸留法で精製される過程で、副産物として「芳香蒸留水」ができるんです。
精油は肌につけるには希釈が必要ですが、こちらは化粧水などにそのまま使えるので便利です（敏感な方等は別ですが）。
どれがいいかは、好みもありますし、肌質や利用目的にもよります。化粧水だけでなく、ヘアケアや手作りコスメの材料としても利用できます。
★ローズダマスクス、ローズセンティフォリアウォーター
あらゆる肌質の方にも向くそうです。皮脂を調整し、肌の老化防止に役立ちます。アルバは白薔薇からの芳香蒸留水。私が好きなのはセンティフォーリアかな、優しい香りに感じます。
★カモミールウォーター
敏感肌向き、かゆみや炎症を抑えて肌のキメを整えます。にきび予防にも。
★ラベンダーウォーター
脂性肌、日焼け後の肌にオススメ。皮脂の分泌を抑えて肌のキメを整えます。デオドラント効果もありスプレーしてもいいですね。
★ネロリウォーター
アンチエイジング効果が！老化した肌を整えます。かさつきやしわ、たるみなど気になる方へオススメ。保湿、新陳代謝を促すそうです。柑橘系ですが花びらから採るネロリなので、香りもちょっと野菜っぽいフレッシュさを感じます。
★ローズマリーウォーター
脂性肌向き。収斂（しゅうれん、引き締めですね）作用があるので、ヘアケアウォーターにもよいし、アフターシェーブローションにも適しています。
アロマテラピーのまともなフローラルウォーターは、保存料など一切無添加なので、肌に負担がかからなくてオススメですが、その分、日持ちしません。開封後は必ず冷蔵庫に保存して、一箇月程度で使い切ることが大切です。少しだけエチルアルコールを入れたりする手もあります。
ブルガリア産のローズウォーターには、精油を採るときの副産物でなく、ローズウォーターを採るためだけに蒸留している高級なものもあるそうです。価格も高い^^;でも、メーカー製の市販の高級化粧水は何千円もするのでしょうから、そんな高くないのかもですね。
さてさて、アロマ検定にも出る水蒸気蒸留法の歴史をちょこっと。
★錬金術の中で、精油の蒸留が完成
精油の蒸留法の源は、古代のギリシャなどヘレニズムで発達した錬金術です。
ところが、キリスト教が支配した地域では「古代ギリシャ文化は異端（偶像崇拝や伝統的な多神教）」とされてしまったので、錬金術も黒魔術として否定されてしまいました。
ところが、アラビア・イスラム世界では肯定的に継承され、発展を遂げ、精油の蒸留法が完成されたのです。
★イブン・シーナによる精油蒸留法の確立
別名をアビセンナAvicenna、アビケンナ（980?-1037）とも。
存在論を唱えた哲学者であり医術家（当時は医者は哲学者でもあったのかな。）
医学書『医学典範』（カノン）を著しています。
つまり、精油を製造し、医学へ応用していたのです。
古くたどれば古代インドのアーユルベーダ、古代中国の漢方もありますが、今日のアロマテラピーの原型を作ったのはアラビアのイブン・シーナといえるかもしれません。
この辺は検定突破に必須の知識（笑） それでは良い一日を！！
