冷え込みが厳しいですね~。
どうやら仕事が決まりそうです。学びが多かった長いトンネルを抜けるかもしれません。でも、人生どこまでいっても、常に学びの連続だなって、実感として分かってきた気がします。
さて、アロマのインストでも皮膚組織やコラーゲンについて結構勉強しますが、改めてコラーゲンについて勉強してみました。長くなりますが、お時間のある方はお付き合いのほど。
★全身に必要なコラーゲン
タンパク質は人間の体を形作る基礎ですが、その約1/3は「コラーゲン」です。弾性繊維ともいいます。
コラーゲンというと皮膚の保湿作用ばかり知られますが、全身にとって重要不可欠です。人間の身体は約60兆もの細胞が結合してできていますが、髪の毛や爪から、血管、内臓などとして丈夫で弾力的に構成できるのは、「コラーゲン」が細胞同士をくっつけているからです。
骨の場合は建物に例えると、コラーゲンなどタンパク質で鉄筋が形作られ、カルシウムがセメントのようにスキマを埋めています。
加齢で骨粗しょう症のリスクが増えるのはカルシウム不足だけでなくコラーゲン産生の滞りも関わるのです。女性の場合、ホルモンバランスの変化による滞りもあります。
では、骨粗しょう症の予防にはコラーゲンを沢山たべればよいのでしょうか。
私は実は違うように思っています。
コラーゲンはタンパク質なので、体内でアミノ酸を材料にして合成されるものです。元になるアミノ酸(ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン)はリジンとプロリンという物質が「ビタミンC」によって水酸化されて初めて作られるのです。ですから、コラーゲンを肌に塗ったりそのものを食べたりするよりも、タンパク質の豊富な食事とビタミンCを摂ったり、ビタミンCが破壊されないようにタバコや酒を節制し、過度のストレスのある生活を改善することが肌や全身のコラーゲンを新しく保ち、美容と健康を目指す道ではないかと思います。
皮膚のコラーゲンが肌をみずみずしく保ちハリを与え、トラブルを起こしにくく保護するだけではなく、膝やひじなど関節などにも軟骨のコラーゲンが存在し、クッションの役割をして体重を支える部位の負担を軽減しています。また、血管の「コラーゲン」は血管のしなやかさを保ちますし、臓器中の「コラーゲン」は各臓器が円滑に働くため役立っています。
「コラーゲン」は、体内で常に新陳代謝を繰り返していますが、年令とともに新しい「コラーゲン」を作る機能が衰え始めます。およそ40歳で「コラーゲン」新陳代謝速度は18歳頃と比べ半分以下といわれています。
「コラーゲン」が老化すると、水分が少なく固くなり古い「コラーゲン」が分解されず、体内にそのまま残ると不都合が起きます。通常、細胞は体内で新しく合成される一方で、古い細胞は分解され、「コラーゲン」を通過して血管に運ばれ、体外に排出されます。しかし、「コラーゲン」が古く固くなっていると、老廃物は行き場がなくなり細胞中に居座り滞るようになります。
また、血管の壁に柔軟性が失われると動脈硬化になりやすく、関節の動きが滑らかに行われないとこわばって痛みを伴う可能性も。骨組織も弱くなり肌のみずみずしさもなくなりシミやシワ、たるみといったトラブルが増え老化が進行するわけです。
★肌とコラーゲンの関係
皮膚の構造は大きく表皮と真皮に分かれます。
表皮は一番外側に見える角質層と、新しい皮膚の細胞を作る基底層からなります。
基底層を支える役割を果たしすのが、その下に存在する真皮です。この真皮部分の70%を占めているのが「コラーゲン」で、表皮の保水力のカギです。真皮の中で、網目のように張り巡らされたコラーゲンが水分を保ち、肌の弾力を作っているからです。
真皮層は20歳前後を境に加齢とともに薄くなっていきます。しかし、コラーゲンの産生を助けるような食生活やストレス管理、ビタミン補給をしたり、新陳代謝を活発に保つと老化現象を「ゆるやかに」することはできるのです。
では、コラーゲン配合の化粧品を使うことで根本的に肌の老化は防げるでしょうか?化粧品のコラーゲンは保湿剤としての役割は果たすでしょうが、表面の角質層に潤いを一時的に与える効果しかもたらしません。いくら肌の上から与えても、真皮部分にまで到達させることは不可能でしょうしね。
最近は、分子量を小さくして吸収しやすくした、という宣伝をしているコラーゲンサプリが出ていますが、コラーゲンそのものを摂取して果たして、そのまま肌に行き渡るのでしょうか?いったん酵素とかで分解されるからこそ、胃腸で消化吸収されるんじゃないのかな?と疑問なのは私だけでしょうか^^;