ハンガリアンウォーターについてはスクールで学んで実習で作った
つもりでしたが、浅薄な知識で終わってました。私が学んでいた
精油と芳香蒸留水とアルコールで作るのはお手軽版。
ドライハーブから熟成させて何年もかけるものを知らず・・・
スクールだけの知識は浅いと感じ、今日は痛い復習です。
ハンガリアンウォーターはアロマの歴史でおなじみの「若返り水」。
ハンガリーのエリザベート王妃が70歳頃、手足の痛み(慢性関節
リウマチか?)を訴えていました。
そこで、ローズマリー(ハーブ)をベースに作った痛み止めのハーブ水
を献上されて、使ったところ痛みが引いただけでなく、肌も若々しくなり、
王妃の快気祝いに来た20代のポーランド王子にプロポーズされたと
いうのです。
精油バージョンにそこまで凄い若返りの効果があるとはどうも思え
なかったのですが、ハーブから手間ひまかけて作り、熟成に最低1年、
最高の状態は8年物だと知り、これはホントに凄いかもと感じました。
■精油で作る簡単バージョンの例(諸説あり)
無水エタノール5ml
エッセンシャルオイル 6滴
・ローズマリー3滴
・ラベンダー、オレンジ、ベルガモットかレモン 各1滴
オレンジフラワーウォーター、ローズウォーター 各5ml
精製水
無水エタノールを容器に入れ、各エッセンシャルオイルを加え攪拌。
オレンジウォーターとローズウォーターを加え最後に精製水85ml
加えてさらに攪拌して完成。
この簡単さに比べて、ハーブバージョンは・・・
■ハーブバージョンレシピ例
ペパーミント ドライハーブ、ローズマリー ドライハーブ 各10g
ローズ ドライハーブ 、レモンピール ドライハーブ 各5g
500mlの空ペット容器
90度ウォッカ 300ml
300ml位の保存用容器
紙(漏斗代わりに)
キッチンペーパー
割り箸、はさみ、セロハンテープ(必要に応じて)
[作り方]
紙を丸めて漏斗を作り、セロハンテープでペットボトル容器の口に固定。
ドライハーブを混ぜて漏斗を使って容器に入れる。
漏斗をはずし、ウォッカをいれる。ハーブが浮くので少しずつ入れる。
蓋して冷暗所で1ヶ月寝かせる。
毎日一回、容器を振りハーブとウォッカを馴染ませる。
時々香りをチェックして熟成過程を確認。
一ヶ月ほどして、保存用容器にハーブを濾しながら移す。
[濾し方]
ペットボトルの上の方を切ると、出口が大きくなり出しやすい。
まず、清潔な保存容器にキッチンペーパーを四つ折りにした物を乗せた漏斗をセット。
浸け込み用容器の中身を濾す。目詰まりしたらキッチンペーパーを取り替え。
全部漉したら保存用容器を冷暗所で保管し利用。
残ったハーブもエキスが出るのでギュッと絞る。
完成品を冷暗所で寝かせると香りの熟成が進みブランデーのような香りに。
寝かせると濾過で取りきれなかったハーブの澱が沈殿してるので、
使用前にもう一度濾過して使う。
澱は軽く容器を動かすとすぐに混ざるので濾すときは慎重に扱う。
濾す度に量は減るが、透明感のあるキレイな琥珀色の液体に。
うーん、こんなにも時間と手間がかかるものだとは!ショック!
精油版でも充分に感動していたのですが別格です。