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2007年08月01日
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カテゴリ:天使
今日、昼休みに週刊誌を立ち読みをしていて、郷土の倉敷にある大原美術館の
紹介と代表的な絵画、エル・グレコの「受胎告知」(モネの睡蓮と同様、たくさん
書かれたものの一枚です)に出会いました。

イエス・キリストの母マリアに、天使が受胎したことを伝えにきたところを描いた
ものですが、その描かれた天使は「大天使カブリエル」だったのですね。
小さい頃からずっと見続けてきた絵ですが、その事を今日、始めて知りました。

受胎告知(1599-1603頃) エル・グレコ【EL GRECO】(1541-1614)
油彩, (108.5 x 79.5 cm) ; 大原美術館蔵

エル・グレコ受胎告知.gif

「受胎告知」をテーマにした絵は多くあります。
中世から近代の西洋絵画のテーマといえば、メインはキリスト教でしたからね。

フラ・アンジェリコに代表される画家たちの『受胎告知』が静の美しさなら、
エル・グレコの『受胎告知』の美しさは、ドラマティックな力強さを持った動に在る
と言えます。

右手で天を仰ぎ、左手に純潔のシンボルである白百合の花を携えた大天使ガブリエルと、
書見台の前から半身を捩って告知を受けるマリア。その視線は、たじろがぬ
揺るぎ無いもので、始まろうとする新しい時代の予兆を感じさせます。
中央に舞い降りているのは、聖霊の象徴の鳩です。

画家の本名はドメニコス・テオトコプロス(Domenikos Theotokopoulos)。
クレタ島生まれのギリシア人で、ローマ、ベネツィアで修行の後、スペインで活動。
エル・グレコという名前は古いスペイン語で「ギリシア人」の意。
幻想的な神秘性は、東方の影響を持つギリシア文化の中で彼が得た独特の感性に
よるのかもしれません。

この絵を始め、モネの睡蓮など世界的な名画を大原美術館に収集したのは自分自身も
画家である「児島虎次郎」の尽力と大原財閥(倉敷紡績、後のクラボウ、クラレなど
を経営)の美術への深い理解と豊富な資金提供でした。
1922(大正11)年、虎次郎はパリの画廊でエル・グレコの「受胎告知」が売りに出されて
いるのを見つけました。途方もない値段でしたが、どうしてもこの作品を日本へ持ち
帰りたいと考えました。
そこで児島は、出資者であった大原孫三郎に、「グレコ買いたし、ご検討のほどを」と、
写真を添えて手紙を送ったのです。受け取った孫三郎が、「グレコ買え、金送る」と
いって送金したのは、児島が手紙を発送してから60日後でした。
当時ヨーロッパは、第一次世界大戦直後で大変な不況にあえいでいました。
(日本は第一次大戦の戦争特需で大原財閥もバブル状態だったのでしょう。)
その不況が、やがて日本にもやってくるであろうと予見した孫三郎は、
名画の収集は今がチャンスと考え、決断したのです。
現在、このエル・グレコの「受胎告知」が日本にあることは奇跡とさえ言われます。
(実際、訪れるヨーロッパ人は、どうしてこの絵がここにあるのかと驚くそうです。)
当時のヨーロッパの情勢、児島の絵を見る確かな目、倉敷に一流美術館を作ろうとする
孫三郎の英断、二人の揺るぎない信頼関係、どれが欠けてもこの奇跡はなかったでしょう。

もう一点紹介すると、印象派、クロード・モネの「睡蓮」も、オークションや
画商からの入手ではなく、何と直接モネのアトリエに何度も何度も足を運んで
得たものなのです。
(当時既にモネは晩年で名声を得ていたので、通常、会う事すら困難だったでしょう。)
http://www.ohara.or.jp/200606/jp/1_web/1/exh/026.html

クロード・モネ MONET Claude 1906頃 油彩 72.5×92.0
モネ睡蓮.gif


倉敷に行かれる機会があったら大原美術館は是非お訪ねされてください。
写真でも素晴らしいですが、本物はもっと美しい色彩に輝いていますから。

ちなみに、隣に「エル・グレコ」というレトロな喫茶店があります。





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最終更新日  2007年08月01日 22時30分20秒
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