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2011年04月23日
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カテゴリ:エッセイ
◆「できること」と「できないこと」と

障害をもつ人をみかけると、どう感じられますか。
「お気の毒」ですか。
もしそうだとしたら、なぜでしょう。

「だって、○○ができないでしょ。」

という声が聞こえてくるような気がします。

確かに、物理的負担は健常者の方より多いでしょう。
でも、私にとってはそれよりも、こころの負担の方が
よほど大きいような気がします。
そして、そのこころの負担は、障害者だから感じるものではなく、
誰もが感じること本質的には変わらない、と思っています。

本当にできないかどうかは別問題として
「できないこと」があると思うのは、
障害者ではなくても、みんな同じようなものではないでしょうか。
ハンディがあると、その現実が浮き彫りになりやすいのだと、私は思います。

何かをしようとしたとき、物理的にクリアしなければならない場面に遭遇します。
試行錯誤して、不可能に思えたことが可能になったときは、とても嬉しいです。
実際問題、行動の幅が広がり生活がラクになります。
私、頑張ったな。という達成感も感じられます。

でも、どうしてもどーーーしても限度があり、
できないことを目の当たりにすることがあります。
すると年来の仇敵と出会ったように感じて、苦しくなってしまうのです。

今の時代、仕事や複雑な人間関係を前に、
「どう頑張っても限界だ!」と感じている人が増え続けているように感じます。
思うようにならないことへの葛藤は、決して障害者特有のものではありません。
それぞれが選んだ人生のシナリオの数だけ、シチュエーションはさまざまですが
構造は、同じような気がします。






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最終更新日  2011年04月23日 15時31分45秒
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