月曜日、いつも車に乗せてもらう友人と会って、買い物＆お茶＆おしゃべり。お互い子育て中の身なので、話題はつきない。
この友人はもともと私が演劇をやるきっかけになった人なのだが、ラジオのパーソナリティーをつとめたりとか、スキーもバレエも講師レベル、ドライバーもやっていたりして車の運転もプロだという多彩な人間なのだ。
帰ってから８時頃、突然携帯が鳴った。その友人からだった。
｢あのさあ、この間から話してるラジオの番組、明日なんだけどやってみない？｣
え？明日なのー？何を話せばいいの？と思ったが、なんでもない質問に答えるだけだし、簡単な上に￥５０００もらえるというので、とりあえず教えてもらった放送作家の方に電話した。

この番組は、奥様の秘密を教えますというので、そんなに文字どおりアヤシイ内容ではなく、旦那さんや家族にナイショのちょっとしたことというもの。
電話したら｢なにか秘密のことないですか？｣との質問。
まず、演技するだけで台本はあると思っていたから、びっくり。｢作るっていうのじゃないんですか？本当のこと？｣と質問したら、｢そうですよー｣と。
そりゃそうだ。ヤラセになっちゃうもんね。
じゃあ自分の身を￥５０００で切り売りするのか、など考えながら、｢今までやった悪い事といえば、酔っ払いの旦那さんが帰って寝てるときにムカついて小銭を盗んだとか、占いが大嫌いな旦那ちゃんにナイショで占い師にお金を払って鑑定してもらいました。｣と素直に白状。。。
しかも、電話してるとなりで起きてしまった娘が騒ぐ、旦那は娘の相手をしながらばっちり聞いている・・・。時計は夜１１時。
｢めんどくさかったら切れよー！適当に終わらせろ｣・・・聞こえるよ！この人の強気ったら相手見ないからなー。さっきも値段上げ交渉しろと言うし。うーん、友人の紹介じゃできません・・。私、小さいから。
｢旦那さん、お回りに絡んでパトカーで送られてくるの？うーん、インパクトあるなあ。じゃそれ行きましょう。｣
次の日、２時ごろに携帯で打ち合わせの電話することで終了。

しかし、５時に出るということは、娘はなんとしても４時くらいに寝かせないと。最近はなぜか昼寝が４時というパターンが続いているけど。
朝はいつもどおり、旦那さんにいってらっしゃいの後、散歩と赤ちゃんサークルへ。しかし、こころなしか、朝の旦那ちゃんの表情が冷たい。
｢ねえ、ポケットマネーを盗んだのは昔のことだし、怒ってむかっ腹立ててたときだけだし、本当に小銭だってば！札はネタなのよ！本当に￥５０００で夫婦の危機を買いたくはないんだってば！｣と心のなかで叫ぶ。でも、どうやらご飯のオカズで不機嫌だったのだと、翌日の朝帰りのトラさんの告白により判明。

児童館で今日はリトミック？リズム遊び。音楽にあわせてみんなでダンス。でも娘は皆と一緒が大嫌いでニヒルにかまえている。しかし、知ってる歌(ぐるぐるどっかーん！)には絶えられなかったもよう。つい体がピクリと。で、手をとって遊ぶ。ニコニコゴキゲン。(あーママ、てれびでいつもみんなやってるの、ここでもほんとにやるんだね！)
お昼に終わって、満腹で飲むと寝てしまうのでミルクだけ。で、ファミレスに行って目を覚まさせつつランチと決め込んだ。
作戦通りいくかと思ったら、私の緊張がうつったのか、自分のＢＬＴサンドから抜いてあげたレタスがなぜかこの日は喉にからまって、オニュウのストローラの上にゲーとしてしまった。
隣で４人組でご飯を食べていた女子学生、手をパチパチしている娘を見て｢かわいいー｣｢赤ちゃん欲しいなーでも産むのって怖いよねー｣とか話していたが、きっと
(子育ての方が大変そうだ・・・)と片付ける私を見て実感したことだろう。
Ｔシャツを脱いで、ストローラーを押して(娘はすっきりして機嫌よく押して歩いてくれた)洗面所で洗う。びっくりしてもほとんど泣かないので、女の子って強いんだってという友人の言葉を実感した。
少し席を離れて遊んでいると、電話が鳴った。３時に家にかかるとのこと。うーん、外がいいんだけど、娘が家だとぐずらないかな。まあ、いいか。
子育て中がこんなにめんどくさいって、仕事してる人は知らないだろうな。
食べ物を包んでもらって帰る。娘は最近、私が台所にいても以前は一人で見てくれたビデオを、一緒に見よう！と引っ張るのだが、このときは大人しくしていたので助かった。
ラジオネームというのがつくらしく、お金を盗んでいるのでキャッツアイちゃん(恥)とか。パーソナリティーの方とアシスタントの寸劇の後で、呼びかけたら返事をして話して下さいとか、金額はちょっと誇張しましょうかとか、そんな話。
娘といちゃいちゃして、４時に計算どおり寝てくれる。なんていい子なんでしょう！
５時まで、緊張してしまうのがイヤなので、タバコを吸ったり、イスに寄りかかってマンガをめくったり、パソコンを開いたり・・・なぜか昔の劇団のＨＰを見てるのが落ち着くと気付いた。しかも文字だけのところ。
こういう緊張感て、久しぶりだな。でも、本番が近くなると落ち着いてくるらしい。一日前くらいがひどいかな。自分が小さい器だなーと実感するとき。
好く見られたいと思っているから緊張するわけで、別にこんなの皆すぐに忘れるでしょ？そのとき対してる相手のことだけ考えていれば大丈夫。と左脳で説き伏せて落ち着かせる。
５時１５分くらいに電話が鳴った。そのまま、ラジオが向こうで聞こえる。なるほど舞台袖って訳だ。なんだか聞いていると顔だけ笑ってしまう。
話は、思っていたのと違う質問もあったりして、ちょっとつまったけど、なんとか終わった。失礼しますーと言ったその後、放送作家の方と繋がって、お疲れ様、完璧でした。といわれたのでちょっとほっとしたが、完璧じゃなかったと思うので深く取らないことにした。単なるリスナーだしね。
あー、でも終わってから自由だーという気分がいいんだよね。
舞台の初日あけたあとみたいな開放感。
でも、自分のダメさが分かったので、もうしばらくは緊張したくないかな。

お話をくれたお友達には感謝。なんたって主婦にはこんなおいしいバイトはナカナカないもの。
オッケーだったらどの番組か、載せてみようか。奥様ならチャレンジできますよ、ね？