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テーマ:音楽のあれこれ♪(505)
カテゴリ:音楽のこと
昨日のN響アワーのテーマは『ペレアスとメリザンド』 しかもメインはシェーンベルク。 どちらも苦手な題材…σ(^_^;) でも苦手苦手と倦厭していたらいつまで経っても歩み寄れないので、がんばって観ました! 私がこの題材と出逢ったのは大学で楽曲研究の授業の時。 私の取っていた講座ではドビュッシーの作品を中心に楽曲分析をしてたのですが、その中の一つが『ペレアスとメリザンド』 まぁ正直言うと、理解できなかったと言うか、興味が持てなかったというか… あまりに物語が心理描写に偏って、ストーリー性に欠けるところから、どうしても私には理解しがたかったんだけど… そうそう、テキストはあの『青い鳥』を書いたメーテルリンクの作です。 『青い鳥』も童話を装いながら、なかなか心理的なお話ですものね~。 ストーリーは至ってありがちな、兄が連れ帰った幼い妻と弟ができてしまい、三角関係のもつれから兄が弟を刺し殺してしまい、妻はショックのあまり死んでしまうという話。。 なぜそれだけの話がこれほどたくさんの作曲家たちに使われたのか? 時代は20世紀の頭… ほとんどロマン派で完成尽くされた芸術に何とか新しいものを取り入れようと、あらゆる分野の芸術家たちが足掻きもがいていた時代。。 その中の一人がシェーンベルクだったと思います。 無調(長調や短調のない音楽)、12音技法などを編み出した作曲家ですが、そこまで行くと音楽が難解すぎて理解できない。 もうほとんど自己満足ではないかって思ってしまう芸術だと思います。 そのシェーンベルク故に、『ぺリアスとメリザンド』という題材はピッタリのようであり、私にはドビュッシー以上に理解しがたいものだと思っていましたが… 聴いてみると、シェーンベルクの初期の作品(作品5と言うから、かなり初期ですね~)と言うことで、近代というよりも後期ロマン派を感じさせるドラマティックな音楽になっていて聴きやすかったです。 ただ、やっぱ『ペレアスとメリザンド』というテキストからすると、ちょっと違うのかなぁ~って思ったり… 番組はシェーンベルクの作品がメインで全曲聴きましたが、その前にシベリウスとフォーレとドビュッシーの部分の比較がありました。 こうやって聞き比べるとやっぱ北欧の国民楽派の流れがまだ残っているシベリウスは重い感じ… ドビュッシーがオペラにしているんだけど、とてもオペラっぽくなくて… でもそれが一番『ペレアスとメリザンド』の原作に一番近い表現なんじゃないかなって思います。 私自身が一番聴きやすくて好きだな~って思うのはフォーレですけどねσ(^_^;) 聞き比べしてみたい方は下のCDなど如何でしょうか? 日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 5, 2008 11:55:24 PM
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