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テーマ:TVで観た映画(3915)
カテゴリ:映画、TV、ビデオ鑑賞
日曜洋画でこの映画が放送されると言うので観ました。 この原作は映画の公開前に読みましたが、映画を観るのは初めて。 その感想はコチラ。 原作を読んでからもう2年近く経っているので、ちょっと内容を忘れかけていて、最初は「あれ?こんな始まりだったっけ?」って思いましたが、少し観てすぐに思い出しました。 この間、チラッと観た番組で東京の地下の構造について触れられていたけど、地下鉄って本当に複雑に入り組んでいるんですね~。 前作を読んだ時の感想にも書きましたが、確かに独特な雰囲気があって、こういうことが起こっても可笑しくないって思えてしまいます。 出口もいっぱいあって、その内の一つが全くの別世界に繋がっていても可笑しくないと言うか… 映画を観て思ったのは、この作品を2時間の映画に収めるのはちょっと窮屈だったのかなぁ~ってこと。 映画自体はきちんとまとめられていたし、原作に忠実だったと思うんだけど、原作を読んだ時の方が情景のイメージがもっと広がっていたような気がする。 役者さんたちの演技は良かったと思うんだけど、やっぱタイムスリップした時代の背景が、思いっきり芝居のセットって感じで、ちょっとちゃちな感じがしたのか、奥行きがないというか広がりがないような感じがしました。 そういうことなのかなぁ~? 上手く説明できませんが、決して私の想像力が逞しいとかそういう話ではありません。 むしろ特にファンタジーなどでは自分の想像以上に映画の方が世界を作ってくれている場合が多いくらいなのですが… でも前述の通り、役者さんたちの演技に、そして浅田次郎さんの組み立てられたヒューマニズム溢れるストーリー展開に、各所各所で涙がボロボロ… 切ない話ですね。 誰が悪いわけでもないんだけど。 もしくは誰もがちょっとずつ悪かったのかも知れないけど… 運命の歯車がちょっとだけズレていて、運命のいたずらに弄ばれた感じ。 原作を読んだ時は、ただこの作品の主人公が一人都合の良いように物語が進んだって感じがしましたが、この役を演じられている佐藤浩市さんがベンチに座って放心している演技を見て、その喪失感の大きさを感じました。 現実にイギリスかどこかで、お互い兄妹と知らずに結婚してしまい、それが判って無効手続きをしたっていう人たちのニュースを読んだことがあったけど… やっぱ血が呼ぶってことがあるのでしょうか? 全く知らずに育った兄妹が出逢った時、何かを感じるのかもしれませんね。 それが何かわからないから、間違ってこういう関係になってしまうっていう悲劇があるのかもしれません。 反発しながらも父親と同じような態度を取ってしまう主人公。 でもメトロの夢から醒めた時、彼はまた父の影と言う呪縛から解き放たれ、連鎖は断ち切られて新たな一歩が踏み出せたのかも。。 この作品は断ち切れない血で繋がった家族の絆を描かれていると思いました。 昭和のレトロさ、今では希薄になってしまっているように見える家族の絆。 でもやっぱり今も根底にはそういうものが残っているはずなんですよね。 さて、まだ父の日のプレゼントを決めかねているんだけど、何にしよう… もう買いに行く暇がない~! ついでにお金もない~! もうケーキにして家族みんなで食べるか~!! 日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 9, 2008 05:06:08 AM
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