|
テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画館で観た映画(2007~)
イタイッイタイッイタイッ、コワイッコワイッコワイッ 覚悟しては行きましたが、やっぱり怖かった… もうほとんどサイコホラーとでも言いましょうか… 人を傷つけてしまったと思い込み自分を追い詰めているだけなサイコ… しかし怖い!! とにかく怖い!! ナタリー・ポートマンの演技は凄い! バレリーナ役に扮していると、ちょっとオードリー・ヘップバーンに似ているなぁ…なんてのん気なことを考えてられない。 この映画を夜、一人で観に行ってはいけません。 そして帰り、車を運転してはいけません。 物凄く感化されやすい私は、何か自暴自棄じゃないんだけど、物凄い重いモノを心にズシっと押し込まれたような気分で、かなり強い精神力と集中力を持って運転しないと事故ってしまいそうな心境でした。 ナタリーがアカデミーを獲ったのも頷けます。 でも二度と観たくありません。 怖すぎます。 この母子分離が出来ず過干渉な母も、過剰な演技指導を入れる演出家も、虎視眈々と主役の座を狙っているライバルも、本当はそんなに酷い人たちではないんだと思う。 ただニナの精神が追い詰められて、誇張妄想してしまっていっている感じなのかなぁ。 どこまでが現実でどこからが妄想かわからない心理世界。 結局母親の「あなたには無理なのよ」っていう言葉が一番的を得ていたのかも… でもそんな子に育ててしまったのはアナタですから… 自分のアーティストとしての限界の言い訳を子どものせいにし、私はアナタのために全てを犠牲にしたのだから自分の分までがんばりなさいよと子どもに過剰な期待とプレッシャーを与え続け、その反面、女性としてアーティストとして自分ができなかったことを子どもがやりとげようとすると嫉妬する… まぁ誰もが持ってしまう人間の困った二律背反的な感情かもしれませんが… どちらも子どもからしたら関係のない迷惑な感情をぶつけられているようなもの。 もしニナがもっと早くにあの母親と離れていたら、もっと楽に主役を張れたかもしれないね。 結局、いくら周りに人がいても、舞台に上がれば自分ひとり…その孤独な戦いの中、自分に買っていかなければいけないわけだけど、これが一番難しい。 完璧を求めるが故にうまくいかないのは、すべての舞台人…ダンサーもミュージシャンも役者も常に向き合っている問題なんじゃないかなぁ。 それ故に、本当に怖い映画でした。 明日プレッシャーに潰されるのは私かも… 日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画館で観た映画(2007~)] カテゴリの最新記事
|