アンドラーシュ・シフ日本公演
昨夜、何となくテレビを点けたら懐かしい曲が流れ、ついつい観てしまいました。芸術劇場…ピアニストのアンドラーシュ・シフさんのリサイタルの中継。流れてきたのは懐かしいベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番『テンペスト』の冒頭。学生の頃好きで、実技試験で弾いたりもしたなぁ~。最近でもこの曲好きって言う人はいるけど、大抵3楽章が好きって言う人が多い。私も3楽章から入ったクチだけど、後に1楽章の方がより『テンペスト』って感じがして好きになりました。2曲目もこれまた懐かしいシューマンの『幻想曲』。3楽章まである長い曲なんですが、1楽章をコンクールの本選用に練習していました。予選で落ちちゃったんですけど…σ(^_^;)2,3楽章は譜読みだけしかしてないんですけどね。懐かしいです…(遠い目)いやぁ~、今はもうこういう大曲に取り組もうって気になれないし…でも聴いていると本当に懐かしくてまた弾きたくなりましたよ!ピアノ弾き魂に火がついた?(笑)しかしこの曲、本当に長くて大変なんですが、2楽章の終盤、物凄く大変なんですよね~。シフさんも何だかムキになって弾かれていました(^。^;)実は私、まともに勉強したシューマンの曲はこれ1曲だけなんですよね~。後は譜読みで終わったり、チョロチョロっと試し弾きしてみたりした程度…何となくシューマンの曲は深みに嵌るとそのまま精神的な闇に引きずり込まれそうで…。。特に情緒不安定気味の私にはあまり精神的健康によろしくないような感じです。楽譜は結構持っているんですけどね。私が聴き逃した1曲目はシューマンの『蝶々』だったそうで、この曲もやってみればって先生に勧められて楽譜を購入したのですが、結局『クライスレリアーナ』(この曲も譜読みで終わってしまいました!)を選んでしまったのでした。この後のプログラムはまたベートーヴェンのソナタに戻って『ヴァルトシュタイン』今回はシューマンとベートーヴェンというドイツの2人に絞ったわけね?そしてピアノがベーゼンドルファーだいたいコンサートで使われるピアノと言えばスタインウェイだけど、私はこのベーゼンが好きです。特にベートーヴェンやリストを演奏する時はベーゼンがいいなぁって思います。それをベーゼンで演奏してくださっていたので、何か凄く嬉しかったです!ベーゼンドルファーはスタインウェイと並ぶピアノの世界3大名器の1つですが、普通のピアノと断然違う特徴を持っています。それは鍵盤の数が5つ多いんです。ピアノの鍵盤は88鍵ですが、ベーゼンのピアノには最低音の下にさらに5つの音の鍵盤(もちろん弦も張っています)があります。もちろんこの鍵盤を使って弾く曲はありません。そしてこの鍵盤は白鍵も黒く塗りつぶされています。でもこの鍵盤があることによって倍音が増え、音色が豊かになったり、低音の響きが良くなったりします。なので迫力のある演奏をしたいベートーヴェンとかリストなどの曲にはベーゼンはいいなぁって思うのです。アンコールは3曲。シフさんが片言の日本語で「ヨハン・セバスチャン・バッハの、『フランス組曲』を弾きます」って説明してくれるのが微笑ましくて、客席からも笑いが起きます。なんかこういうのって何度か日本に来られている演奏者などはやってくれますが、温かくていいですよね~。全然堅苦しいことないんですよ、クラシックも…最近は吹奏楽のために、吹奏楽の曲やオーケストラ曲ばかりを聴いていたので、久しぶりにピアノの世界に戻ると逆に新鮮だったり…自分の原点を見せられたような感じがしました。ピアノも頑張ります!日記の内容に関係のないコメントは、掲示板(BBS)の方へお願いします。日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b