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カテゴリ:日々雑感
昨年末から取材をしている栃木の有機農家が
古民家をギャラリーに絵の展示会をやっていたので、 取材をかねて友人と行った。 正直、その原稿は私の未熟さからおくれおくれになっている。 絵は、その農家の周囲の自然を油絵で点描したものだった。 細部はかなり緻密だが、全体は明るく、どことなく柔らかいタッチだ。 秋の山の絵などは、まるでフルーツを器に盛り合わせたみたいにカラフルだ。 家中を多くの絵が飾っている。私は友人と見てまわっていた。 すると、そこのおやじさんは。 雨曇りの朝の一瞬の晴れ間に、私に優しく声を掛けてくれた。 「絵描きさんは、この絵を描くのに半年かかったんだって、 だから大丈夫ですよ、いいものつくるには時間がかかるんです」 なんか、ほっとした。 そう言って微笑むおやじさんもまたよかった。 こんなにほっとできたのはいつ以来だろう。 ここまでの2週間はとにかく追いまくられ、 キュウキュウとした毎日だった。 紆余曲折がありすぎたこの原稿、 完成したとき、自分はどう思うだろう。 ゴールはもう目の前だ。 とにかく今は、 この人の本を書けてよかったと心から思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 28, 2006 02:06:25 AM
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