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昔、高校球児だった野球つながりの友人が、彼の結婚式にこうカードに書いてくれたことがある。
「miyattiは、“人生の遊撃手”って感じだなあ、これからも内野に外野に、時折ファウルグラウンドも駆けめぐってくれ」 あー、そうかあ、確かに内野守ると外野のボールも取りたくなるくらいだったしなあ、 定位置のライトにいるときは、一塁のカバーにファウルグラウンドにもよく走ったなあ、うまいこと言うなあと妙に納得していた。 だが、改めてきょうこのもらったカードをのんびり見ていて、ふと思った。 「…ん、もしや私はボールなのでないか?」 あくまで人生の遊撃手であって、遊撃手(ショート)ではないのだから。 まだ短い人生ながらも振り返ると、 たしかに、内野、外野ではなく、 人生、ファウルグラウンドばかりを転がっているかもなと思う。 しかしそれは、ファウルグラウンドに魅力がいっぱいだからだ。 1、3塁線ぎりぎりの当たりはおもしろい。 内野や外野のフィールドに落ちなくても、内野手や外野手のグラブをかすめて転がれば それは二塁打、三塁打、あわよくばイチローがメジャーのオールスターゲームで見せた ランニングホームランになる可能性もある。 守備側には最高のストレスだ。 また、ライン際の打球の出し入れは打者が意図的にもできる。 いい当たりがファウルになりそうなときは、少し打球に左右の回転をかけて微調整する。 どんな大飛球も、ファウルゾーンを人に出会わずそのまんま飛んでいくと、 単なるファウルになってしまう。 あんなに飛んでるのにという、あのジレンマ。 あと、大前提だが、球は丸いから転がることができる。四角いと外野のフェンスあたりまではたどり着けない。 こう考えていくと、ファウルグラウンドを転ることができるという能力もなかなかあなどれない。 ラインぎりぎりからファウルグラウンドへの打球は、 どんな点差の試合でも、打者も守備側も観客もみんな一瞬息を飲む。 いわば、野球の醍醐味ではないか。 缶ビールを持った手も一瞬止まる。 ライン際からファウルグラウンドへという軌道はたのしくてしょうがない。 ボールボーイもテレビに映る(笑) たまに、お花も咲いている(地方球場なら)。 そんな魅力いっぱいのファウルグラウンド。 来年こそは、そんなファウルグラウンドを転がりまくる ちょっとはらはらな“人生の遊撃手”を、狙おっかなと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 27, 2007 03:00:32 AM
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