旅の空はうわの空 ～空感工房 ～

　「おわー」
思わず声が出る。
大の字になった自分。
横には晩ご飯前の食卓。
さっきからお腹の筋肉が笑ってる。
通称「ジャックナイフ」と言われる腹筋トレーニングに参った。

ここ７年くらい腰痛がきつい。
２０代前半は「腰痛って何？」という感じだったけど、
筋肉が落ちてくると、それは腰痛に変化して現れてくる。
ただ腰が痛いだけなら、切実にはならない。
だけど、重いものを運ぶ時、バッティング練習、山仕事、
パンチを繰り出すならこうだなとフォームを見ていると、
思ったように力が入らない。。。

大学の頃、部活で計ったら背筋力は１７０ｋｇくらいだった。
背筋力は、それほど落ちるものではないので、
体の前後のバランスが取れていないらしい。
腰は要だとよく言われるが、
その裏側にある腹筋をおろそかにしていては、
腰を痛めてしまう。

そんな感じなので、腹筋をつけないとと思ったのが
きっかけだ。


やっている姿は、まさに柄に刃を折りたためるジャックナイフの形そのもの。

やり方は簡単、
上半身は常に４５度くらい起こしておいて、
お尻を支点にして、伸ばした両足をあげる。
両手は腹筋辺りに置いておくとやりやすい。
端から見た姿は、まるで「背筋のぴんと伸びた海老」みたいな感じ。
これが腹筋をとことん笑わしてくれる。
それだけでなく、背筋も同時に鍛えてくれる。
そのハードさのわりには負担がかからない。
わりといいトレーニングだと思う。

しかし、これほど腹がよじれる体験はいつ以来だろう。
ちりとてちんの落語を見ても、そんなに爆笑することはないし。
頭の爆笑と体の爆笑の違い、ひさびさに味わいました。


P.S.
そういえば、今日テレビでひさしぶりに腹芸を見た。