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今月は自分が経営する会社の決算ということもあり、ここ数日、睡眠時間が3~4時間という毎日だ。
しかし、朝のウォーキングは休むことなく、毎朝10キロをこなしている。 さすがに今朝は、歩いていても鉛を背負っていると思うほど体が重く、歩き終えるまでいつもより15分も余計に時間がかかった。 途中で何度も引き返そうかと考えたが、昔から自分には負けたくないという変なところで意地っ張りな性分なので、結局何とか最後まで歩き抜く。 ところが、今日はいつもと違った不思議な体験をすることができた。 それは、ちょうど折り返し地点で5分間の休憩をしている時だったのだが、鼻で大きく息を吸い、一旦腹に溜めて吐き出すという動作を続けていたら、口では言い表すことができないような痺れるような快感を感じたのである。 まさに体がとろけてしまうというような感じで、天にも昇るというのはまさにこんな感じだろうと思うほどであった。 以前、スポーツ誌に掲載されていたあるマラソンランナーの手記を読んだことを思い出す。 そのランナーが「東京国際マラソン」に参加し、「心臓破りの坂」という急峻な坂道を走っている時、口から心臓が飛び出しそうになっていた苦しさが突然薄れ、体中から何ともいえない快感が湧き上がってきたそうだ。 現在のスポーツ医学ではそのような現象を「ランニングハイ現象」と呼び、肉体や精神が限界に達すると、脳から特殊なホルモンが分泌され、そのホルモンが苦痛を感じる感覚を麻痺させて、逆に心地よい体感を得られるようになるらしい。 数年前、ベストセラーとなった春山茂樹著「脳内革命」にも同様のことが書いてあったが、今日、僕が経験したのはまさに「ランニングハイ現象」だったのではないだろうか・・・ 比叡山の修行僧は生死を賭けた「荒行」を続けるうちに「極楽浄土」を体験するという。たぶんそれも、ある種の「ランニングハイ現象」と言えるのかも知れない。生命の不思議は未だほとんど解明されていない。 人や動物を生かしている究極の根本は何か・・・ 無神論者の僕がこんなことを書くのも変だが、それは多分「神」つまり目に見えない「宇宙のエネルギー」ではないのだろうか・・ 何とも不思議な体験であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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