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カテゴリ:おしごと
先日見たテレビなんだけど、珍しく感銘を受けました。
あるチョークのメーカーの社長さんの企業理念に敬服。 『人の幸福は、自分が役にたっていると感じることであり、企業は、それを実現できる場所である』 この社長さん、最初からそんなことを悟っていたわけではない。 50年前まで、社長は、障害者施設の就業要請を断っていた。とんでもないと思っていた。 それが…、知的障碍のある一人の少女が職業体験でやってきた時、 彼女の熱心な仕事ぶりに、 他の社員が「彼女のたりないところは自分達が補うから雇ってあげて欲しい」と懇願したのを受けて、 その少女を雇うことにした。 すると、少女は実にマジメに働き会社の戦力となった。 以来多くの障害者を雇用してきた。 きっかけとなった少女は、今年勤続50年表彰をされたそうだ。 重さをはかることのできない人には、着色したはかりを用意した。 青いはかりには、青いおもりを、赤いはかりには赤いおもりを。おもりと平衡になるように、チョークの原料をはかればいい。 時計を読むことのできない人には砂時計を用意した。 砂が落ちきったら機械を止めればいい。 「ヒトをシゴトにあわすのでなく、シゴトをヒトにあわせるのです」 自分のペースで仕事ができるので、作業効率もいいそうだ。 実際この会社は中小企業でありながら、新しい商品の開発なども手伝って、業界トップなのだとか。 工程最後の検品作業に目を光らせていた一人の男性が言った。 「お客さんに直接かかわってくる、一番大事な作業です」 仕事をもつことの誇りが、その表情に満ち満ちていた。 昨日の日記の、詐欺グループの現役有名大学生が顔を電波に乗せられないのとはえらい違い。 この企業のこの雇用状況は、ある大学教授の著書に載せられているのだけど、 その教授曰く、 『社員を大切にする企業が業績を伸ばしている』 それが事実なら、まことに嬉しい。それはまったく、そうであってほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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