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2009.02.12
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カテゴリ:おしごと
先日見たテレビなんだけど、珍しく感銘を受けました。

あるチョークのメーカーの社長さんの企業理念に敬服。

『人の幸福は、自分が役にたっていると感じることであり、企業は、それを実現できる場所である』

この社長さん、最初からそんなことを悟っていたわけではない。
50年前まで、社長は、障害者施設の就業要請を断っていた。とんでもないと思っていた。
それが…、知的障碍のある一人の少女が職業体験でやってきた時、
彼女の熱心な仕事ぶりに、
他の社員が「彼女のたりないところは自分達が補うから雇ってあげて欲しい」と懇願したのを受けて、
その少女を雇うことにした。
すると、少女は実にマジメに働き会社の戦力となった。
以来多くの障害者を雇用してきた。
きっかけとなった少女は、今年勤続50年表彰をされたそうだ。

重さをはかることのできない人には、着色したはかりを用意した。
青いはかりには、青いおもりを、赤いはかりには赤いおもりを。おもりと平衡になるように、チョークの原料をはかればいい。
時計を読むことのできない人には砂時計を用意した。
砂が落ちきったら機械を止めればいい。

「ヒトをシゴトにあわすのでなく、シゴトをヒトにあわせるのです」

自分のペースで仕事ができるので、作業効率もいいそうだ。
実際この会社は中小企業でありながら、新しい商品の開発なども手伝って、業界トップなのだとか。

工程最後の検品作業に目を光らせていた一人の男性が言った。
「お客さんに直接かかわってくる、一番大事な作業です」
仕事をもつことの誇りが、その表情に満ち満ちていた。
昨日の日記の、詐欺グループの現役有名大学生が顔を電波に乗せられないのとはえらい違い。

この企業のこの雇用状況は、ある大学教授の著書に載せられているのだけど、
その教授曰く、
『社員を大切にする企業が業績を伸ばしている』

それが事実なら、まことに嬉しい。それはまったく、そうであってほしい。






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最終更新日  2009.02.13 02:05:30
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