テーマ:仕事しごとシゴト(23728)
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もうそろそろと言いながら細々と続けていた酒屋を今月いっぱいでやめることになった。
ずいぶん前に義父母が免許を取って始めたお店は、小さいながらも卸の業者がビックリするほどの売り上げがあったと聞いている。 義父の堅実な人柄と器用さ、義母の男勝りの性分と商売のセンスがうまくかみ合った上に、日曜もお正月もなく働いた結果だろう。 世の中が変わって個人経営の商売が厳しくなっっていく頃、義母が倒れ入院し、義父がずっと病院に付き添うことになる。 子どもがまだ小さくて、仕事をしていた私には酒屋のすべてを引き受ける覚悟も能力も時間もなかった。 だんな様、おじいちゃんに協力してもらって、ここ数年は店は開けずに自販機だけを稼動させていた。 たかが自販機のお守りとはいえ、酒類、タバコ、ジュースの自販機が全部で8台。 車をちょっと停めるスペースがあり、角地にズラッと自販機が並んでいるので利用しやすいんだろう。 8台の自販機の補充をするだけでもたいへんだった。 ディスカウントショップがたくさんあるこのご時世、ちょっと経済観念のある人なら安いお店でまとめ買いするんだろうが、お店の周りには学生さんや単身者のアパートが多いせいか、はたまたお金持ちの方がたくさんお住まいのせいなのか、そこそこ売れていた。 この自販機の補充が私の役目だったが、税制が変わったということもありとうとう今月いっぱいでやめることになったのだ。 ここで愚痴ってもしょうがないんだけど、小売店はやっていけない時代だなぁってつくづく思う。 ‘酒屋’なんて言葉、もう死語だと思うなぁ。 ワインセラーを売り物にしたり、焼酎に力をいれて頑張って経営努力をしているお店もあるけれど、生き残っていくのは難しいよ。 あんなに取得するのが難しかった免許だって、簡単に取れるようになった。 お酒にしろジュースにしろ、卸の仕入れ値よりも大型店の売値のほうが安いんだから。 今日税務署に行って免許取消申請書類を提出したら書類上は廃業手続き完了。 ここ1ヶ月間のバタバタもあと少しで終わりそうだ。 酔っ払ったお客さんに付きまとわれることも、自販機の故障や盗難で夜遅くに出かけていくこともなくなる。 そして私のお小遣いもなくなるんだ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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