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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2008.01.31
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テーマ:ニュース(100259)
カテゴリ:時事ネタ
今日は少し社会派で行ってみましょう。
#最終的にはお茶で落としますが。

まず、建国以来の豪雪で、中国が大変なことになっているらしいです。

豪雪で7786万人被災、82.7万人避難―民政部

7786万人って・・・(^^;)
主要国だと、ドイツ国民が丸ごと被災したイメージです。
避難した人は、福井県の総人口より多い。。。
不謹慎ですが、さっすが中国。スケールが大きい。

そもそも、混乱しがちな春節の帰省ラッシュにもぶつかっており、国内での混乱もあるようです。
国内の格差が広がっていて、不満要因がたくさんある時期だけに少し心配です。天候のことなので、何ともしようがないのですが、気の毒です。

ちなみに、今回の

被災地は重慶市と、安徽、江西、河南、湖南、湖北、四川、貴州、雲南、陜西、甘粛、青海の各省、広西、新疆の2自治区で、中国中南部から西北部にかけての広い範囲にわたり、地域によっては大雨も発生している。

・・・とのことですが、思いっきり茶産地で被害が広がっているのが、お茶好き的には心配です。
雲南は早いところでは、2月以降で茶摘みが始まりますし、茶産地は山間にあることが多く、交通も寸断されがちなので、この天候がどう影響するのか。気になります。


もう1つ。
テレビを騒がせている、例の餃子問題ですね。。。

こういうのが出るたびに、

”やっぱり中国産は危険だ”

という論調に(特にマスコミ)なるのですが、私としては、

ちょっと待て!

という感覚です。


中国産云々よりも、日本人の食品に対しての認識を改めなければいけません。それは、

安すぎる食品には、何か理由がある

ということです。

これは、

国産だろうが中国産だろうが、アメリカ産だろうが変わらない真理

だと思います。ミートホープもそうでしたね。

商品は、どこかのコストを削らなければ、値段は下がりません。
その削り方、もしくは削ったものが、企業努力という言葉で額面通り受け取れるものなのか、それとも単なる手抜き・消費者への裏切り行為なのか、というところを厳しく見極める目が必要です。

そのためには、食品のコスト構造を理解しておかないといけません。
これを忘れて、日本の販売業者が値段を叩くことだけに走ると、今回のような事件が起こります。
マスコミもそういうところを、報道すべきです。


食品にかかるコストは、色々ありますが、単純に考えると、

食材原価 + 人件費 + 工場の維持費(減価償却と管理費) + パッケージ費 + マーケティング費用 + 製造業者利益 + 流通マージン

になります。

1つ1つをどう削っているか、ということを考えると、その商品が適正価格かどうかが見えてくると思います。
前半3つぐらいを少し見てみますと...

まず、食材原価を減らすためには、色々な手段があります。
その中でも、消費者にとって、いちばん好ましいのは、食材を無駄なく使うこと。あるいは、スケールメリットで仕入れるので、良いものが安く入るという状態。
しかし、既にそれはやりきってしまっている・・・ということになると、

品質を下げて調味料で味を調える
食品添加物で水増し


等々に手をつけることになります。「健康に問題が出なくて安ければ、それでも良い」という方もいると思いますが、どうにも割り切れないものを感じますね。

食品添加物についてはこちらの本が参考になります。




次に人件費。
生産ラインの効率化や機械化によって、ある程度下げることが可能です。もしくは人件費の安い、よその国で生産する(その分、輸送費はかかりますが)。

今回の問題の1つは、これなわけですが、誤解があります。

「中国産だから安い」というのは、もう成立しない状態になりつつあります。

中国の人件費は最近の経済成長で、かなり高騰してきています。今後、雇用関係の法律が改正されますので、さらに高騰することが見込まれています。
さらに一人っ子政策の影響で、若年人口が減少していますから、今までのように勤勉な労働者が無尽蔵にいるというのは幻想に過ぎません。

裏を返すと、彼らの生活が豊かになってきているということです。良いことです。
中国が販売市場として魅力的、というのはそういうことですから。

そういう状態ですので、中国の場合でも「さらに安くする」ということになると、臨海部は無理ですから、内陸(西部あるいは東北部)へ入っていくことになります。もしくは”非合法的な雇用”をする以外なくなります。

日本でもそうですが、悪事に手を染める業者さんは、”山師”のような、ビジネスの倫理観に欠けた経営者がほとんどです。当然、そういう経営者の元では、職場の雰囲気も最悪ですので、不祥事も多くなります。
#といっても、日本の超優良企業でも”非合法的な雇用=偽装請負”をしてたんですけどね(^^;)


そして、今回、特に問題になっているのは、工場維持費の部分ではないかと思います。
コストを下げるために、

業者が手を抜きやすいのは、ズバリ”衛生管理”

です。

衛生管理を行うための設備を導入することには、コストがかかります。
しかし、売上向上にはすぐに直結しないので、投資を渋るケースが多いんですね。
衛生管理のコストをかけるのなら、生産量を拡大するために生産機械を導入した方が良い、と考えてしまう。経営者の心理としては、分からなくもない。

さらに、衛生管理の根本にあるのは、従業員教育です。継続的に従業員教育を徹底することは大変な労力が要ります。特に、非合法雇用などをしていたら、人材に対しての教育コストを払うという観念がなくなります(人身売買みたいなものです)ので、それはそれは恐ろしい状態に・・・

日本の買いつけ業者が、不定期に日本から出かけていって抜き打ちチェックをすればよいのでしょうが、そのコストも結構大変なので手を抜いたのでしょうね。。。
というか、そういう経営者と組んだ時点で問題なのですが。


もちろん、中国政府側にそういう基準がないことや遵守する体制が無いのも問題なわけですが、そんなことは中国でビジネスをする人間からしたら当たり前。”上に政策あれば、下に対策有り”の国です。
リスクを承知の上で安い金額で入れたのですから、日本の買いつけ業者に大いに問題があると言えると思います。


上記のような、食品業界の問題を上手く捉えていそうなのが、もうすぐ公開される、この映画。

ファーストフード・ネイション

予告編を見るだけでも、食の現状がヤバイのがよく分かりますね(^^;)



さて、私たちに出来ることは何か?

”正しいと思われる食品しか買わない”

ということだと思います。

そして、その商品がどのように作られたのかを知るための情報開示をメーカーに訴えていく。
きちんとした商品を作っているメーカーであれば、胸を張って答えてもらえると思います。
きっと、喜んで教えてくれます。きちんと生産しているメーカーだったら、誇りに思っていることのハズですから。
私たち消費者が、あまりに気にしなかったのが、むしろおかしいのです。


ちなみに、一部の流通大手は、現在の原油高・穀物価格の高騰で、メーカーが価格の引き上げをしようとしたことを蹴飛ばしたそうです。
一見、「消費者の味方」のように思われるかもしれませんが、実はこれは罪深いことだと思います。

便乗値上げはいけませんが、適正な利潤を確保できるだけの値上げが出来ないと、メーカーは手を染めては行けない領域のコストダウンに追い込まれます。
そうすると、市中には適正な食品が無くなり、ヤバイ食品があふれかえる...ということになります。
流通大手が自分のところの売上確保のために、消費者をダシに使っているとしか思えません。今回の事件と構図が一緒です。


あとは政治の問題。
物価指数などは、いい加減な食品が出回ることであがっていっていませんが、実態としては、こうせざるを得ないほど日本の食糧事情は悪化しており、消費者の生活を圧迫しているということに政治家は気づくべきです。

どこぞの政党の人気取り政策だと思いますが、ガソリンの暫定税率でギャーギャー言っているのは、馬鹿げています。食べ物は、全ての国民の生活に直結しています。こっちの方が先でしょう。

日本の食糧自給率は、先進国中最下位。わずか40%。
単独では、”食べられない国・日本”なのです。
日本の食料安全保障ということを、きちんと建設的に考えて、議論しないといけないと思います。選挙の票やカネにならないから、やらないのでしょうけど。


”食育”について、考える機会を多く持つことも必要でしょう。
いくら規制をしても、悪いことを考える人はいますから、それを防衛できるだけの”知恵”を持つことは必要だと思います。きちんとした知恵があれば、怪しげな食品には手を出さなくなります。


中国茶でも良いものはきちんと作られていますし、農薬の問題もありません。

彼らだって、本来は、きちんとかけるべき手間をかけ、良いものを作って、”美味しい”と喜んで飲んでもらうのが一番嬉しいのです。
ただ、そう考えない人たちが同じ土俵で商売をしていますから、困ってしまうんですね。

いい加減なお茶を出すメーカーは、お茶に愛情がありません。
夏茶(美味しくない上に農薬の使用量が多い)を平気で仕入れますし、水田を茶畑に転換したヤバイ茶畑(鉛などの重金属の残留可能性が有る)のお茶も平気で仕入れて、工場生産しています。
・・・危ないですよね(^^;)

もちろん、高ければ良い、安ければ悪いというものではなく、品種が大量生産に向いているものだったり、機械摘みであったりしたら、安くて良いお茶が手に入ります。

ただ安いのはちょっと危ないですが、理由が納得できるものであれば、”買い”だと思います。
いくら高くても、現地の土産物専門店のお茶のように、そのコストのほとんどがパッケージ代と日本語の出来るお姉さんの給料に消えていたら、ダメなわけです((((((^^;

一般消費者レベルでそれを見極めるのは大変ですから、その茶葉がどのように作られたのかを、責任もってお話しいただけるような専門のお茶屋さん、あるいはメーカーの商品を買った方が良いと思います。
ネットショップでも、どこかのサイトor本のコピペのような説明書きしかないなら、危ないですね(^^;)

きちんとしたお茶しか買わないという姿勢が、お茶の業界にも良い影響を与えると思います。
そういうことを考えさせられる、今回の一件でした。





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Last updated  2008.01.31 19:16:41
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