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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2009.12.23
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カテゴリ:時事ネタ
私、昭和の生まれなんですが、同じ誕生日のある方が、物心ついた頃から気になっておりました。

誕生日を答えると、

「ああ、あの方と同じですね」

と言われ続けて、もうどのくらい経ったでしょうか。

一般に知られるようになってから20年。
せっかくの節目なので、お祝いに出かけることにしました。


なにしろ、海外の要人ですら1ヶ月前にお願いしないとお目にかかれない方です。
まあ、最近は「国家主席様に握手してもらうんだから、何とかせい」と恫喝するという方法があるらしいですがね。。。
#ああいう勘違い政治家は、早く捕まえて頂きたい。


天皇誕生日の一般参賀に初めて行って参りました♪

・・・あ、念のために申し上げておきますが、私、国粋主義者でも何でもありませんからね(^^;)


なにしろ、一般市民が皇居の中に入れるのは、一部の例外を除いて、天皇誕生日とお正月の一般参賀の日だけ。
やっぱり日本人なら、一度は入っておきたいじゃないですか(^^)

私も、最初はおっかなびっくりだったのですが、行ってみるとなかなか良いものでした。

というわけで、一般参賀体験レポのような感じでお送りいたします。
新年の一般参賀も多分同じ要領だと思うので、一度行ってみたい方は是非お読みください♪

* * * * * *

10時過ぎに二重橋前駅に到着。

2番出口を出ると、観光バスが何台も止まっていました。
ツアーを組んでくる人たちもいるんですねぇ。

警備はさすがに厳重です。
お巡りさんがたくさんいます。


一般参賀というと、日の丸の小旗が振られている光景が印象的です。
Jリーグのサポーターよろしく「自宅から持ってかなきゃいけないのか?」だとか、「そんなに愛国心はないので、日の丸の旗なんて持ってないぞ」と思う方もいるかもしれませんが、持って行く必要はありません。

門に続く道端で、緑色の帽子をかぶった皇居参賀協力委員会の方々が、小旗を無料で配っているのです。
それを遠慮無く頂いて入場していきます。

日の丸

旗は記念に持って帰ることもできますが、帰り道では回収もしています。
受け取るときは、「貰っていっても、国旗を処分するのは何か心苦しいなぁ」と思ったのですが、これなら気軽に受け取れますね(^^)

一般参賀は予約する必要もないですし、「どうぞ来てください」という開かれた感じは、何か「いいなぁ」と思います♪
観光で来ていると思しき外国人の方も多かったです。


ズイズイと皇居の方へ進んで行きます。

皇居へ

入る前に手荷物検査と金属探知機の検査、ボディチェックがあります。
手荷物は中を開けて1つ1つ確認していくので、極力持たない方が気楽かもしれません。
ちなみに、飲み物の持ち込みは全面不可です。ご注意を。


検査では、皇宮警察の方がチェックするのですが、みなさん親切でフレンドリーというか、街中のお巡りさんより品が良いです(失礼)


検査を抜けると、SP?のような鋭い目つきのみなさんが道端にズラッと勢揃いして、こちらに視線を送ってきます。
ここだけ、ちょっと怖いなぁという感じはします。

が、そこを過ぎてしまうと、警備が厳しい割に、ピリピリ感が無いんですね。
上手く伝えられないのですが、皇居の中は、なんとなく良い雰囲気なんです。

皇宮警察のみなさんが、「こんにちは」と挨拶をしてくださることもあるのかもしれません。
挨拶の効果は偉大です。

皇居正門

正門をくぐって、ゆるゆると上り坂を登っていきます。

正門から登ります

立ち止まって写真を撮るのはダメなので、歩きながらの写真になります。
水平出てませんが、ご容赦ください。

こちらは伏見櫓。

伏見櫓

ここから東京駅の方向を眺めてみます。

皇居の中から見るビル群

いつもと違う景色が見えますね。



渋滞もなく、思いのほか順調に進んだので、10時20分の最初のおでましに間に合ってしまいました。
こちら、よく見るベランダのある長和殿です。

長和殿

横にながーい建物。
スケールにちょっとビックリします。


ちょうど、おことばに入ったところのようです。

小旗を振る人々

しかし、当然、後の方なので、これでは見えないですね。。。

み、見えません・・・

これで帰るのは惜しい。
せっかく来たので、第2回のお出ましを待つことにしました。

第1回目の方々が捌けた後に、前の方へズズッと進みました。
今度は前の方なので、私の望遠レンズでも結構イケそうです。

長和殿のベランダ

こちら、おでましになるベランダです。

防弾ガラスだそうです

あたりを見回してみると、おじいさん・おばあさんはもとより、若者、子供連れの家族など、まさに老若男女が集まっています。

一般参賀というのは、年配の方と特定方面の思想の方々が多いようなイメージを勝手に持っていたので、結構意外な感じを受けました。


30分も立ったままで待つのですから、子供などぐずりそうなものですが、そうならないのが不思議。子供心にも何か伝わるものがあるのかもしれません。
みなさん、心穏やかにおでましを待っています。

なにより、天気が良かったので、気持ちが良かったですね(^^)


さて、待つこと30分あまり。
アナウンスがあり、おでましの時間となりました。

いよいよおでましに

まず、天皇皇后両陛下、次いで皇太子同妃両殿下、秋篠宮同妃両殿下とおでましになられます。

手を振って応える天皇陛下。

手を振って応える天皇陛下

ここから、おことばが始まります。

おことば

オバマ大統領のスピーチが上手い、と評判になっていますが、私、天皇陛下のおことばというのはそれ以上に素晴らしいんじゃないかと。
分かりやすい平易な言葉で、その時々のトピックスを織り交ぜつつ、無駄がない。
一つ一つのことばを吟味して選んでいるのだろうな、と思います。


左側、皇太子同妃両殿下

右側、秋篠宮同妃両殿下

おことばが終わると、一斉に小旗が振られます。

それに陛下は手を振って応えられるのですが、視線を広い敷地の端々まで送ってくださるので、ほとんどの人は「目と目があった」と感じられるのではないかと。


一部では「天皇陛下、バンザーイ!」をされる方もいます。
ただ、多くの人は小旗を振ってましたね。

どこかの宗教の教祖様や独裁者を迎えるのとは、全く違う空気が流れています。
国民は旗で「お元気で」と伝え、皇族のみなさまは、手で「ありがとう」と素朴に返してくださる。
そんな、ほんわかするやりとりでした。

そんなやりとりがしばらく続いた後、再び宮殿の中へ下がっていかれます。

ここまでで大体5分ぐらい。


客観的に見ると、「寒空の中で40分も待って、5分で終わりなの?」と思うかもしれませんが、会場にいる人たちは、みなさん、ものすごく満足げなんですね。
バスで地方からわざわざやってきた人たちも、「よかった」「お元気そうで何よりだった」「来て良かった」と。

私も、何か妙に充実感を持ってしまいました。
おかげで、この日は気分良く一日を過ごせました(^^)


おでましが終わると、8000人ぐらいの人が、静かに帰路についていきます。
#今年は2万4千人あまりで、平成になってから一番多かったのだそうです。

静かに帰路につく人々

帰りは下り坂

私、この一連の流れを見ていて、「ああ、日本って、なんて思いやりと規律のある良い国なんだろう」と思いました。
みんな静かに、混乱することなく、進んでいくんです。

待っている間も、立っている年配の人を若者が気遣ったり、子供たちにやさしい声を掛け合っていたり、といつの間にやら、親切の輪ができていました。

ずーっと、そういう雰囲気にあったので、

「あら、日本って、いい人たちの国ね」

と素朴に感心してしまいました。
”日本の良さ、再発見”という感じでしょうか。


皇居のお堀

一般参賀は、国民に広く開かれているものです。
決して一部の人たちのものではありません。

「あまり主義主張があるわけじゃないけど、私、日本人よ」と思う方は、是非、一般参賀に参加してみることをオススメいたします。

きっと、何か気づきを得られると思いますよ(^^)

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Last updated  2009.12.24 22:10:47
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