中枢って、場所なの、人なの?
安部ちゃんが、「敵中枢攻撃」を口に出してしまった。とか。外国の地名でたとえると、カドがたちそうなので、日本の地名でやってみる。まず、「敵基地攻撃」だと軍事的な重要カ所を示すのだと思う。第二次世界大戦時の軍港「長崎」とか「広島」とかにあたるのだろう。今でいえば、「防衛省」「横須賀港」「千里基地」だったりするのかな。「敵中枢攻撃」だと、国家国政の重要カ所なのだから、だいたい「国会議事堂」「皇居」「京都御所」あたりに該当するのかもしれない。あるいは、精密攻撃で、総理大臣個人を的にかけるのかもしれない。アメリカの貿易センタービルは、軍事的基地ではなく、経済的中枢だったのだろうか?中枢攻撃は、民間人なり文化財なり、巻き込むものが多くなるんじゃないか?「反撃能力」が「侵略能力」と区別がつかないということを、プゥちんが身を持って教えてくれている昨今。新式ロシアの戦車と、旧式ソビエト戦車との間に、圧倒的な差があるわけでなく、攻撃に優る防御はないみたいだし。盾になるものは矛にもなるし、矛になるものは盾にもなりうる。軍事力には、防衛力と攻撃力に二分できるものではなくて、どんな呼び方をしても、「侵略能力」のレッテルを貼られるだけでしょう。先日、お披露目された超高速ミサイルが、威信をかけた軍事パレードに向けて発射されれば、盾になるものはないという。ご列席の国家中枢各氏は連鎖爆発で全滅。お呼ばれの友好国の重鎮も巻き添えで成仏。石原莞爾さんの時代から、なんの進歩もない理屈ですが、決戦兵器は、ないよりはあったほうが良いのでしょうか?ただ、あの剛腕プゥちんですら、軍部の暴走を抑えられていない。政治家がケツを拭ける程度の、ぼちぼちの能力にしといてくださいね。世界最終戦争 新書版 「最終戦争論」及び「戦争史大観」 [ 石原莞爾 ]