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七転八べぃ≒(七転八倒+七転八起)÷2 ≒あさ・がお

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2008年10月03日
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(これは、18時から25時におきたできごとである)
「お食事の用意ができました」との声が聞こえてきました。
食堂にはもう一組のお客さん、一組のご夫婦がすでに席に着かれていました。

「よろしくおねがいします」と、
簡単な挨拶で済ませてしまう。
きちんと自己紹介なりしておけば、多少のコミュニケーションが生まれたかもしれないのですが、
無口な風情で垣根を作ってしまいました。いくつになっても、人見知りな自分です。

盛りだくさんなご馳走です。
かりん酒、岩魚の塩焼き、揚げ物の盛り合わせ、くりたけのおひたし、お漬物、その他もろもろ。どこから手をつけようかと迷っていると・・・、
「茸汁です。あたたかいうちのどうぞ」と、大きめのお椀があつあつで出されます。
「ビールとお酒もありますので、よかったらどうぞ」
ついつい、ねがノンベのなものでお酒を追加でいただく。地元の佐久のお酒、眞澄、紙カップの中にプラスチックカップが入った独特なパッケージのお酒。軽量なのが山むきなのでしょうか。
黙々と食べつづけ、約40分ほどかかって完食。
こんなに食べて大丈夫かなぁ。
でも、明日朝食まで13時間、固形の食料が手に入いるあてはなく、
ぎりぎりまで、詰め込みました。

小屋の大将に、星空を見にきたことをつたえ、空の様子をたずねてみる。
「これから下り坂で、明日の昼には雨になるようですね。」
「入口の鍵は開きますから、いつでも出て大丈夫ですよ」

部屋に戻り、まどから見上げると、やはり切れ間のない空いっぱいの雲。
ラジオでも聞きながら、空の様子を見守ることにするが、
それ以外にすることはなにもない。

何をしようか。
部屋の片隅にある布団が目につく、とりあえず、敷いてしまう。
「おいしい水」の2リットルボトルと、「白角」のキャップをあけ、
空になった「れもん水」のペットボトルに2つを入れ、水割りを1本つくる。
ラジオでは、内閣関係の特別ニュース、野球中継、FMフジ、が入るが、聴き入るほどの興味がわかない。
長七さんが言っていた妨害電波だろうか。
妙な金属音や、昔のUFOゲームのような音が混じる。

30分おきに窓をあけ、空を見上げるのだが、やはり雲は切れない。
20時40分、セーターを着込み、軍手をはめて、
懐中電灯を手に、外へ出てみる。
星は見えない。雲も見えない。
懐中電灯で空を照らすと、雲にあたる。
虫の音が聞こえるほかは静寂。
ときおり、風が起こる。
右手側、3~4百メートルのくさはらでわきおこった風音が、
自分のほほをたたいたことなど気づきもせず、一気に駆け抜けて、
西側の樹林を越えて、空へと解けていく。

あきらめて部屋に戻り、
21時には歯をみがいて布団へ入る。
疲れているはずなのだが、なかなか寝付けない。

うつらうつらとしていたが、23時30分、なぜか、目が冴えてしまう。
だめもと、窓をあけて空をみる。
「うおっ」 思わず声がもれる。
星が見えている。

靴紐をむすぶのももどかしく、表へでると、
注文通りの「満天の星」、
これほど星空を見るのは20年ぶり。
数かぎりなく、天の川もみえる。
オリオンの三ツ星が、樹林のすぐ上にかかっている。
すばるらしき集合もある。

30分ほど見上げつづける。
いまひとつ、迫るものがない。
あ、メガネをまちがえてる。

ことしの春に新調した眼鏡を持ってきている。
遠くがよく見えるよう調整してもらったものだ。

しかたない。
部屋へ戻り、眼鏡をとり、トイレへ寄ってから、防寒用に雨がっぱを着て、再出発。
戸口の柱にかかっている寒暖計は12度を示してはいる。
風は弱く、寒くは感じない。

懐中電灯にタオルをかぶせ、背中側に持つ。
目がなれてくる。
北側の岡谷・諏訪方面はぼんやりと空が明るい。
天上の空も、思っていたよりは黒さがにぶい。
まだ9月、冬の澄み渡った空気のようにはいかない。
星空へまっさかさまに落ち込んでゆくような感覚は起こらない。

あと10分ほど、入笠山へ登れば、もっと視野が広がり、
自分の目線よりも低い場所に星がまたたくはず。

急に虫の声が高まり、なにやら小動物が動く気配。
不安な気持ちが頭をもたげる。
登るのは止めにして、時計をみる。
24時30分。かれこれ1時間ほど経っている。
オリオンの三ツ星はいくらか高い位置にきたものの、
右足の星はまだのぼってこない。
が、そろそろシオドキ。

よぴちゃんに「<自転車セイちゃんの星座>は見つからなかったです」と、ご報告せねば・・・。

部屋へ戻り満足な気持ちで就眠。

(これは、18時から25時におきたできごとである)

※携帯カメラの性能限界(とりめ)のため、このページには画像はありません。
※ひしひし感を演しゅつするため、あえてBGMもありません。






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最終更新日  2016年05月27日 01時00分52秒
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