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七転八べぃ≒(七転八倒+七転八起)÷2 ≒あさ・がお

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2008年10月13日
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(これは、9月25日12時から16時におきたできごとである)

韮崎までの区間は、
耕作に向かない細くて急勾配な谷筋は、樹林のままに残され、
岡の上の平坦地や、幅のある谷底は、むだなく田や畑に使われている。
この2つの風景が、1~3分間隔で交替する。
それにあわせて、カメラを構え、シャッターを押す。

車窓からの風景をオートフォーカスでとると、4回に1度くらいはガラス面でピントをとってしまい失敗する。
ふと気がつくと、マニュアルでもピント設定ができる。
ピントを風景に設定し、シャッターを押すと、瞬時に「カシャ!」
あ、マニュアルだとタイムラグがなくなるんだ。
この携帯とお付合いして約2年、今頃気づいてる。
帰りの車窓写真には期待が持てそう。

小淵沢へ到着。本来は、ここから小海線へ乗り換え、遠回りして帰る予定でした。
今回はお通夜の予定がはいってしまったため、省略。これも次回の課題とする。
tibiVFSH9862.jpg tibiVFSH9863.jpg tibiVFSH9864.jpg tibiVFSH9865.jpg tibiVFSH9866.jpg tibiVFSH9867.jpg tibiVFSH9869.jpg tibiVFSH9870.jpg tibiVFSH9871.jpg tibiVFSH9873.jpg tibiVFSH9874.jpg tibiVFSH9875.jpg tibiVFSH9876.jpg tibiVFSH9877.jpg tibiVFSH9878.jpg tibiVFSH9879.jpg

甲府で乗り換え。
2分ほどしか時間がなく、トイレも駅弁もあきらめる。
甲府を過ぎると、平坦地であっても田んぼはなくなり、果樹園が多くなる。
中央本線の上り線と下り線の間は離れているところがある。
上下独立の鉄橋が、ほんの数十メートルはなれて、あり、その間で鮎釣りの姿を見るが、さすがにシャッターは間に合わなかった。

甲府駅あたりから、高校生が多くなる。
男子と女子が別々のグループにわかれるのは、昨日の小淵沢の学生たちとかわらないが、
冗談混じりに肩をたたいたり、
強気な子と、弱気な子の個性が簡単に見てとれたり、
自分の見慣れた都会の学生と変わるところがない。
女子学生は「こっち、こっち」などと騒ぎながら、三々五々、席に着く。
座席にゆとりはあるものの、はなればなれになるのがイヤなのか、
男子のグループはドアの近くで立ち話をはじめる。

沿線の地形が平地から丘陵地にかわり、勝沼ぶどう郷駅周辺の果樹園の広がる景色は、
旅行者にとっては興味を惹くものなのだが、
高校生らには単なる日常でしかないらしく、相変わらずのようすで話続けている。

甲府から乗った電車の窓は、土埃に覆われて、くもりガラスのようになっていた。
昨日、行きの列車では、先頭と最後尾の車両だけは窓が綺麗だった。
もしや今回も、と、他の車両もまわってみるが、どうも無理なよう。
このため、高尾までの窓際写真はすべて、ソフトフォーカス風になってしまった。
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大月駅では乗客の多くが降り、
それを上回る客が乗る。
いままでとは違った制服の学生が乗りこみ、
また、背広姿の男性や、リクルートスーツ風の若い女性、ベビーカーを提げた母親など、
町場の日常を思い出させる人々が流れ込む。
座席はほぼ満席、ドアまわりだけでなく、通路にもかなりの人が立つ。
自由にウロウロできる状況ではない。

tibiVFSH9890.jpg tibiVFSH9891.jpg tibiVFSH9892.jpg
途中、上野原駅で特急の通過まちをする。
トイレを探すがホームにはない様子。
待ち時間がわからないし、乗り遅れると1時間待ち、
ガマンすることに。
ホームへ出ると、以前にテレビでみた風景がある。
駅から丘の上の町まで登るエスカレーター。思っていたより、かなり大きい。

tibiVFSH9893.jpg tibiVFSH9894.jpg tibiVFSH9895.jpg tibiVFSH9896.jpg tibiVFSH9897.jpg

高尾でも乗り換えの時間は短く、とりあえず八王子までトイレをガマンすることに。

八王子でトイレへ入る。
ほっとする。

長くてL字型にまがった跨線橋で、横浜線100周年のポスターを見つける。
車内補充券がなつかしい。
tibiVFSH9898.jpg tibiVFSH9899.jpg tibiVFSH9900.jpg tibiVFSH9901.jpg
「各停・東神奈川ゆき」は、すでに座席が埋まっており、座れない様子。
次の「快速・桜木町ゆき」はまだホームについたばかりらしく、空席が目立つ。
10分ほどまって発車。
tibiVFSH9902.jpg
会社員、専業主婦、配送員、女子大生、営業員、老婦人、建設会社社員、などなど。
だいたいのお客さんの属性がはっきりする。
日常からかけはなれた異質な客は、
法事帰りらしい老夫婦と、自分くらいのもの。

うつらつらとするものの、駅の間隔がみじかく、そのたびに目を開ける。
この駅はもっと畑が多かったはず、
八王子みなみ野駅? 新設駅かな。
そんなことを何度かくりかえすうち、ある駅でも目をひらく。

ここは、ずーっと片思いをしていたようこさんの家のある駅。
30歳くらいまでは実家に住んでいた。今もいるかもしれない。
<フラッシュバック>
・・・・・学校の近くの弁当屋。図書館。スーパーマーケット。
東京駅の地下のうなぎ屋。ディズニーランド。三浦海岸。等々力の公園。
高田馬場の喫茶店。新宿の紀伊国屋書店。・・・・・・。
<フラッシュバック>
ようこさんのいる場面がつぎつぎと、目前に、よみがえる。
寝ぼけた脳が暴走している。

ほんの数分のことだったようだけれど、
不思議なものである。
死ぬかと、思った。

この電車は「桜木町ゆき」か。きっと、そのせい。
島崎ひとみさんの「one more time, one more time」を思い出す。
♪いつでも捜しているよ どっかに君の姿を
   明け方の街 桜木町で
      こんなところに来るはずもないのに♪

15時30分、無事に帰宅。
このあと、通夜に出席のために、東海道本線に乗る。
1日に2つの「本線」に乗るなんて、なんとめずらし経験。
まぁ、それくらいでは「本線」で通学する学生さんには勝てない。
とりあえず、にわか鉄ちゃんの旅は、いろんなものを引きずりながらも、終わったのであった。

(これは、9月25日12時から16時におきたできごとである)






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最終更新日  2016年05月27日 00時52分33秒
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