七転八べぃ≒(七転八倒+七転八起)÷2 ≒あさ・がお
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(これは、9月25日12時から16時におきたできごとである) 韮崎までの区間は、 耕作に向かない細くて急勾配な谷筋は、樹林のままに残され、 岡の上の平坦地や、幅のある谷底は、むだなく田や畑に使われている。 この2つの風景が、1~3分間隔で交替する。 それにあわせて、カメラを構え、シャッターを押す。 車窓からの風景をオートフォーカスでとると、4回に1度くらいはガラス面でピントをとってしまい失敗する。 ふと気がつくと、マニュアルでもピント設定ができる。 ピントを風景に設定し、シャッターを押すと、瞬時に「カシャ!」 あ、マニュアルだとタイムラグがなくなるんだ。 この携帯とお付合いして約2年、今頃気づいてる。 帰りの車窓写真には期待が持てそう。 小淵沢へ到着。本来は、ここから小海線へ乗り換え、遠回りして帰る予定でした。 今回はお通夜の予定がはいってしまったため、省略。これも次回の課題とする。
甲府で乗り換え。 2分ほどしか時間がなく、トイレも駅弁もあきらめる。 甲府を過ぎると、平坦地であっても田んぼはなくなり、果樹園が多くなる。 中央本線の上り線と下り線の間は離れているところがある。 上下独立の鉄橋が、ほんの数十メートルはなれて、あり、その間で鮎釣りの姿を見るが、さすがにシャッターは間に合わなかった。 甲府駅あたりから、高校生が多くなる。 男子と女子が別々のグループにわかれるのは、昨日の小淵沢の学生たちとかわらないが、 冗談混じりに肩をたたいたり、 強気な子と、弱気な子の個性が簡単に見てとれたり、 自分の見慣れた都会の学生と変わるところがない。 女子学生は「こっち、こっち」などと騒ぎながら、三々五々、席に着く。 座席にゆとりはあるものの、はなればなれになるのがイヤなのか、 男子のグループはドアの近くで立ち話をはじめる。 沿線の地形が平地から丘陵地にかわり、勝沼ぶどう郷駅周辺の果樹園の広がる景色は、 旅行者にとっては興味を惹くものなのだが、 高校生らには単なる日常でしかないらしく、相変わらずのようすで話続けている。
甲府から乗った電車の窓は、土埃に覆われて、くもりガラスのようになっていた。 昨日、行きの列車では、先頭と最後尾の車両だけは窓が綺麗だった。 もしや今回も、と、他の車両もまわってみるが、どうも無理なよう。 このため、高尾までの窓際写真はすべて、ソフトフォーカス風になってしまった。 大月駅では乗客の多くが降り、 それを上回る客が乗る。 いままでとは違った制服の学生が乗りこみ、 また、背広姿の男性や、リクルートスーツ風の若い女性、ベビーカーを提げた母親など、 町場の日常を思い出させる人々が流れ込む。 座席はほぼ満席、ドアまわりだけでなく、通路にもかなりの人が立つ。 自由にウロウロできる状況ではない。
途中、上野原駅で特急の通過まちをする。 トイレを探すがホームにはない様子。 待ち時間がわからないし、乗り遅れると1時間待ち、 ガマンすることに。 ホームへ出ると、以前にテレビでみた風景がある。 駅から丘の上の町まで登るエスカレーター。思っていたより、かなり大きい。
高尾でも乗り換えの時間は短く、とりあえず八王子までトイレをガマンすることに。 八王子でトイレへ入る。 ほっとする。 長くてL字型にまがった跨線橋で、横浜線100周年のポスターを見つける。 車内補充券がなつかしい。 「各停・東神奈川ゆき」は、すでに座席が埋まっており、座れない様子。 次の「快速・桜木町ゆき」はまだホームについたばかりらしく、空席が目立つ。 10分ほどまって発車。 会社員、専業主婦、配送員、女子大生、営業員、老婦人、建設会社社員、などなど。 だいたいのお客さんの属性がはっきりする。 日常からかけはなれた異質な客は、 法事帰りらしい老夫婦と、自分くらいのもの。 うつらつらとするものの、駅の間隔がみじかく、そのたびに目を開ける。 この駅はもっと畑が多かったはず、 八王子みなみ野駅? 新設駅かな。 そんなことを何度かくりかえすうち、ある駅でも目をひらく。 ここは、ずーっと片思いをしていたようこさんの家のある駅。 30歳くらいまでは実家に住んでいた。今もいるかもしれない。 <フラッシュバック> ・・・・・学校の近くの弁当屋。図書館。スーパーマーケット。 東京駅の地下のうなぎ屋。ディズニーランド。三浦海岸。等々力の公園。 高田馬場の喫茶店。新宿の紀伊国屋書店。・・・・・・。 <フラッシュバック> ようこさんのいる場面がつぎつぎと、目前に、よみがえる。 寝ぼけた脳が暴走している。 ほんの数分のことだったようだけれど、 不思議なものである。 死ぬかと、思った。 この電車は「桜木町ゆき」か。きっと、そのせい。 島崎ひとみさんの「one more time, one more time」を思い出す。 ♪いつでも捜しているよ どっかに君の姿を 明け方の街 桜木町で こんなところに来るはずもないのに♪ 15時30分、無事に帰宅。 このあと、通夜に出席のために、東海道本線に乗る。 1日に2つの「本線」に乗るなんて、なんとめずらし経験。 まぁ、それくらいでは「本線」で通学する学生さんには勝てない。 とりあえず、にわか鉄ちゃんの旅は、いろんなものを引きずりながらも、終わったのであった。 (これは、9月25日12時から16時におきたできごとである)
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20201126 都立大学駅の八雲通り 2020年11月26日
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