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2016年10月01日
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カテゴリ:ときどき 哀愁
ちょっと、おもうところがあって、
ふつうの「さびしい」ではなくって、
30年にいちどあるかないかという、
最大級にして災害級の「さびしさ」を現わすことばを探した。

べつに「秋だから」ではないよ。
7月ごろに思いついて、ずっと、継続している。

「もの哀しい」というような、さらりと受け流すようなものではなく、
何かにしがみついていないと、吹き消されてしまうような、強力なものは、どう言うのだろう。

「寂寞」「寂寥」かな。
「寂聴」だと、、、 ぎゃくに、ぬくもりを感じてしまう。

で、これを考えながら、併行していくつかの本を読んでいたが
「色彩をもたないつくる~」には、何のヒントもみつけらなかった。
「東京奇譚集」にも。
「夜のピクニック」には、ちょっと、引っかかるものがあった。
「星の王子さま」は、ちょっとちがうかな。失ったもののさびしさではなく、初めからないもののさびしさ。

ちょっとした心象風景。
まず、夜の住宅街をあるいている自分。
まわりの家の窓からもれるあかりには、あたたかみを感じるものの、
壁に塞がれていて、中にははいれない。

-----これは、普通のさびしさ。超えられるかもしれないさびしさ。
まぁ、フランダースのネロとか、マッチ売りの少女とか、
幸せな室内はまちがいなく存在しているのに、
自分にはドアがひらかれないさびしさ。
努力目標のある寂しさ。

人家も見えない大地にひとり、
時間をかけて歩き続ければ、町なり村なりに行き着くのか否か。
すでに、自分の見知る人物は残っていないのかもしれない。

-----これを、災害級のさびしさ。としよう。
浦島太郎とか、「スターレッド」のエルグの孤独。
目標を失って、たださまようだけの、絶対的な孤独。
努力のしようがない寂しさ。

で、絶対的な孤独には、無人の荒野のイメージがかさなっていて。。。
孤独と縁が深いようだ。
「寂寞」よりは、
荒野つながりで、「寂寥」をチョイスするのが、無難かな。


あ。
思い浮かんだ2曲。
クワタさんに先回りされていた気分。
たしかに、押し流されてしまいそう。
「TSUNAMI」。
と、
中島みゆきさんの「夜曲」(http://miyuki-lab.jp/disco/lyric/ba117.shtml)と。

報われない努力は、寂しいので、
努力には、多少でも応える努力をしよう。 という結着。


マッチ売りの少女 [ ハンス・クリスチャン・アンデルセン ]

新訳 フランダースの犬 [ ウィーダ ]

浦島太郎 [ かさまつしろう ]

スター・レッド [ 萩尾望都 ]

星の王子さま [ アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ ]





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最終更新日  2016年10月03日 13時14分34秒
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