テロ等準備罪に関しての個人的な3つの覚書
実際に捜査・監視にあたる担当者のココロノウチはどんなものだろう。
1)準備罪で連想されるのは、凶器準備集合罪。凶器は、眼に見えるし、物証も抑えられる。 今回の法案は、反社会的行動・思想にもからむのだから、そういう気持ちに配慮して、「狂気」等準備罪 と読み替えてみたのだが、これでは物証は取れないし、実証も難しい。 心理戦は、監視する側のスタッフの疲弊が大きいみたいだ。 戦時中を題材にしたドラマに出てくる「特高」「憲兵」の中間管理職の多くが、疲れて神経質な顔をしている。
物証である凶器を必須条件として、「凶器準備集合罪」から「集合」をはずして、「凶器準備罪」へステップアップするのが最短コースだったんじゃないかな。
2)経費・人員・施設の見積もりはできているのか。
警察の人には、あたらしい仕事を受け持つほどのゆとりがないのでは。1人を24時間監視するとしたら、最低限でも3人のチーム(8時間3交代)が必要。 相手は偽装しながら生活しているのだろうから、見破るだけの技量も必要。 「老人見守り」の警備会社よりも、数倍は難しいはず。
そんな面倒な仕事じゃ、介護士・保育士にくらべたら、なってくれる人材は少ないぞ。警察官の新規&再雇用かな。それでももし、闘う状況になったら、筋金入りで武装してるかもしれないテロリストと対峙する一般の警察官。1対1では、こころもとない。
いったい、何人分を見張って、どんだけの予算がかかるのか。理想が先走りして、予算を後回しで議論するのが、日本の議会政治制の盲点だね。「こういうことは可能ですが、その場合の費用はこのくらいです。」というので、対費用効果を考えないとね(※1) 勉強する気もない大臣の無責任な国会答弁よりも、施行令・施行細則・予算書の(案)を、セットで提出してもらったほうが、合理的だね。
現場担当者は、自分の職業を公表することもできず、家族にも嘘をついたりするのだろうか。足りない人員で、疲れはてながら。
3)グレイゾーンには、どう対処するのか、しないのか。 鳩山(弟)元議員は、アルカイダの友達の友達だと、自認していた。 「自分で言うくらいなら、まぁ、悪性ではないだろう。」 と、だれもが思うけれど、ひょっとしたら、そういうフェイク(見せかけ)もあるのかもしれない。
ことなかれ主義の官僚体質、「自己判断でテロリストを見逃して責任を負わされる」くらいなら、「疑わしき」には洩れなく「監視」をつける。 きっと、大変な人数を見張るんだろうなぁ。
仕舞には、「自民党員のふりをしていれば疑われにくい。」という計算ができる賢いテロリストがいたり、自民党党員や議員に紛れ込んでいるはずだとの疑惑が蒔かれたりで、疑心暗鬼の百鬼夜行。
「平家にあらざれば~」の昔から、自分が抵抗勢力でないことを証明するために、とある団体に所属するというのが、よくあるパターン。 「いじめる側の子」しかり、「中国共産党」しかり、「大政翼賛会」しかり、「アルカイダ」しかり、「ヒットラーユゲント」しかり。
踏み絵を逆手にとっての「悪魔の証明」。ありもしない「忠誠心」を、あるはずに見せて。
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これはもう、ハリウッドの潜入捜査官ものだね。
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監視員のみなさん。
「以上の3点を書いたぐらいでは、監視対象にはならない。」と信じています。
もし、なってしまうようでしたら、事前にご一報ください。
※1 「五輪の(予算計画)書」もそうですね。。。
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