6月15日、ちょいとしたいきがかりで、長野県上田市までの日帰り旅行。
新幹線とか特急とかの窓のあかない電車は、自分には身にあまるものだと信じていて、状況がゆるすかぎり、窓のあく電車を優先する。
出発当日の朝で時間もなかったので、
ウエブ上のソフト「駅前探検倶楽部」で、窓のあく路線を探すが、見つからない。
勝手にあげるキーワード。つぎつぎ提案される点と線。消去法で答えが見えてくる。
「上田」「小諸」「はくたか」「東京」「中央線」「小淵沢」「小海線」「長野」「篠ノ井線」「松本」「八王子」「横浜線」「立川」「武蔵小杉」「南武線」「大宮」「湘南ライン」「あさま」「しなの鉄道」「軽井沢」「渋谷」
どうしても新幹線か路線バスがはさまってしまう。
中央本線で、小淵沢~小諸経由はあるのだが、これで日帰りは時間的に難しい。
篠ノ井線も同じ。
大宮~軽井沢ルートの「はくたか」を提案される。
「窓のあく電車」を使いたいのだが、この区間の在来線が見つからない。
こんなのは、はじめて。
ふつうは、新幹線と並走する在来線があって、 時間はかかるけど、
風景や風や鳥や蝉の音が楽しめて、いくぶん安価なコースを提供してくれる。
はずなのだが。
とりあえず、間違った仮説に息つく。
「もともと、延長の短いローカル線しかなかったところに、あたらしく新幹線ができたんだなぁ。」と。
そういえば、「長野新幹線」なんて、ネーミングもあったはず。「秋田~」「山形~」みたいな県大会新幹線と、「東海道」「山陽」「東北」「中央」「北陸」などの地方ブロック大会新幹線とは、ちょっと、格がちがうのかな。なんてね。
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2時間後、大宮で乗ってから気が付いた。これって、昨今話題の「北陸新幹線」?
すでに長野新幹線は旧名称で、金沢まで延びた際に名前がかわっていたらしい。
大宮駅で駅員さんに、「軽井沢行くのは何番ホーム?」って聞いただけで、「長野新幹線」と言わなかったのが、不幸中のさいわい。
あれ? 自由席特急のキップにだって、「北陸新幹線」なんて書いてない!
本当は新幹線のままで「上田駅」まで行けるところを、わざわざ軽井沢で降りて、窓のあく「しなの鉄道」で、「小諸」で乗り継ぎしてゆく。何も知らない自分は、ただのローカル線にのっているつもりで、うっとりしていたのだが・・・・。
軽井沢駅で見かけたのは「かまめし」の張り紙。釜飯の器を家に持ち帰った記憶があるけど、あれはいつだっけ? そういえば、「横川駅が無くなる。」というニュースを見たことがある。このあたりに、在来線不在のヒントがありそうだが、スマホを持たない身軽さゆえ、答えの持ち合わせのない疑問は、すべて後日おくり。
さて、帰宅翌日の16日、地図帳を開いてみる。1980年頃のもの。 しっかりと「信越本線」の記載あり。 あれ? だったら、在来線で行きたかったのに。。。
ウィキペディアで引く。もともと、信越本線があったのだけど、長野新幹線の開通に際して、一部区間が廃線になって、分断されてしまったようだ。長野オリンピックの前年(1997年)のことらしい。
国内で「本線」がつく路線が廃線になった例は、3件しかないとも。
ということは、軽井沢~小諸~上田で乗っていた路線は、今でこそローカル線かもしれないが、由緒正しき元「本線」。 おみそれしました。
「北陸本線」とは大きく路線が違うのに「北陸新幹線」とは、これいかに。
古代の五畿七道の北陸道とも、重なりきれてはいない。
信越本線の顔もたてて「北信越新幹線」でもよかったのでは。漢字3文字なら、某銀行名よりも、ぐっとシンプル。
あれ?将来は大阪まで伸ばす予定あり? そんときの名称は、、、、。
釜飯の記憶は、よくよく思い巡らせれば、中央本線。(かもしれない)
中学生のとき。「白馬駅から山手線内」へのキップをもってのったときの、途中駅のどこかで。小淵沢だったかなぁ。
20歳の5月1日には、青春18キップで上野~新潟~弥彦~直江津あたりを乗車した。
とりあえず、窓から日本海を見たいと思って、最短コースをとったつもりが、期待外れ。このときは、上越線で往復したはず。チャレンジ20000KMに挑戦していた知人とは直江津で別れた。帰路は別路線を使うと言っていたが、あれが、信越線だったのかもしれない。
あ、自分が「窓のあく電車」にこだわるのは、この18キップに原因があるのかもしれない。
( あ、ひさしぶりに、全力・等級 )