「望郷」の文字を、ネットで見た。
ちょっと、へんな感じをうけた。
「望」は、見たり、眺めたり。
「遠くにある故郷(ふるさと)が、細めた目の向こうに浮かぶ。」ということだろうか。
では、「望国」なんて言葉もあり?
検索すると、かなり古いことばで「くにみ」と読まれるらしい。
http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/detail.do?class_name=col_dsg&data_id=68520
王様や神様が、高い場所から国をながめて、幸いを祈るという意味らしい。
ここでは、目に見えるものを見るだけなのか。国の行く末を見ているのか。
なら、「望京」なんてのは、どう?
菅原道真さんや島流しにあった貴族らの気持ちを、現わすとか、ないのだろうか。
これは、地名にあるらしいのだが、まぁ、それだけ。
さて、ここでちょっと、ぶっ飛ぶ。
「望都」は?
あの漫画家の萩尾さんの名前は、
「モーツアルト」の漢字表記にちなんだものだとする説もあったけど・・・。
都会にあこがれる気持ちがあるのかな。
この2文字、「月」と「日」と「王」が入っていて、なんか、スケールが大きい。「亡」と「土」とは、あんまりよろしくないイメージかな。で、「β」みたいのは・・・?
手元の漢和辞典(『角川最新漢和辞典』昭和52年)の432ページでは、「郷」と「都」が並んでいた。右の部首「おおざと」には、「郊外」「異邦」「郡」なんてのがある。「境界の中のエリア」なのかな。
こういう、視野のひろい発見は、ぱらぱら捲れる本でないとね。
ネットではちょっと無理かも。
♪『ファイト!』
♪♪うっかり燃やしたことにしてやっぱり燃やせんかったこの切符
あんたに送るけん持っとってよ 滲んだ文字 東京ゆき♪♪
キップに水性インクなんかつかわないのでは??
あ、 涙をためた目で、きっと、キップを見つめているんだな。
うちのは緑色の箱なんだけど・・・。
角川最新漢和辞典改訂新版 [ 鈴木修次 ]