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検事定年延長問題の帰趨を考えている。
のだが、どうも現実逃避を選ばざるをえない現在、とてつもなく濃い味付けのものもあれば、打算的で無味乾燥なものまで、複数のシナリオが生まれてしまった。 1)一番味の濃いシナリオ コロナ騒ぎの中、法曹界の重鎮が、個別に会談を重ねている。人間ドックの待合い室、機関誌の編集室、講演会の打合せ、マスコミの近寄れない場所が選ばれている。 政党内閣が官僚人事を掌握することが、立法と行政の効率化という名目のもとに進められてきたことを苦々しく思う彼らは、検察人事にまで手を伸ばしてきた政治家に、牽制の一手を加える準備をはじめている。 そのための、今は雌伏のとき。成立前では、だめだ。 法律成立後に叩き潰せば、大きなアピールを残せる。崇高緻密な法律の均衡は「門外漢の政治家」などに扱えるものではないと。。。 2)一番つならない予定調和なシナリオ。 若手の庶民派議員が、総理の机のまえで説得を試みる。彼は総理の息子の幼馴染、大学で研究職にいる実の息子よりも気心の知れた存在だ。「高齢化進行の現在、公務員の定年延長には義があります。今回の問題は、内閣の裁量を挟んだ点だけなんです。非常宣言の時に、空気の読めない野党の口車にのって時間を浪費していてどうするんですか。 法務省は切り離しましょう。それいがいの公務員の定年延長が実現すれば、法務だけが取り残されている状況の異常さにだれもが気づきます。1年も先送りすれば、黒川さんとの癒着も疑われなくなる。ちがいますか。後任にも、少しは花を持たせてやってください。」 窓の外に目をむけて、総理がつぶやく。 「そうだねっ。いつでも、だれでも、できるよねっ。 ボクじゃなくっても、だれでも、できるんじゃないですか、それならば、いっそ、・・・・・」 3)ちょっとかっこよくしてみたいと、おもったが。。。。 総理は、世界を見ていた。コロナ禍は単年度では終わらない。今から3年か、5年か。国連とその関連機関には多くの難問が寄せられるはずだ。 G7のなかでは比較的被害の少ない日本から、多くの人材を送らなければならないだろう。 この期間、道義や礼儀や思いやりが有効に機能するのだろうか。進行国と先進国は、たがいに主張をゆるめないのではないか。自国優先を叫ぶ政治主導者たちを抑えるには、彼らが妥協せざるをえない絶妙な秩序の制定と、その遵守の見守りが必要なのではないか。 その主張を通してゆくには、率先しての国内の引き締めも重要だ。 そのためには、老練の黒川氏を、定年させることなく残さねばならない、、、 (だめだめだぁ。やっぱ、うそっぽい。) つまるところ、総理がなにをかんがえているのかが、ワカンナイ。 言ってくれないんだもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年05月17日 19時56分33秒
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