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アサハカな論考もしくは非生産的妄想

アサハカな論考もしくは非生産的妄想

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September 5, 2004
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テーマ:新撰組!(305)
カテゴリ:カテゴリ未分類
全体的にまったり進む。やや物足りない嫌いもあるが、仕方ない面もある。これまで八木家とのかかわりをけっこう丁寧に描いていた以上、「なお、西本願寺への引っ越しも終わったわけだが・・・」みたいに挿入エピソード的にあっさり片付けるわけにもいかず、やはり八木家を去っていく様子も独立して取り上げたいところ。だが、それ自体には歴史上これといったエピソードがあるわけでもなく、物語のテーマとして仕立てるのはやはり難しい。山南事件の衝撃とは比べるべくもなく、前回のようなしっちゃかめっちゃかバナシを2話続けるのも憚れよう。そのせいかどうかは知らないが、今回は政局が急転換しそうな雰囲気を漂わせつつ、いくつかの「フリ」(伏線というほどでもないかな)を施し、また、今までに転がっていた小ネタを適宜処理するなど、今後の展開へのブリッジ的構成となった。自然、物語は断片的な印象もあったが、まあ、そういう回もある。

うどん屋に扮装していた桂。つゆを入れずに麺だけ出す。こんな商品で仙波甲太郎への祝儀になるほどの金を稼げるはずはない。仙波に気を遣わせないための方便だろう。それにしても、第1話で桂は江戸の蕎麦のつゆにさんざん文句をつけていた。いざ自分でつゆを作ってみようとしたものの、納得できるものができず、そんな不味いものをだすくらいなら、いっそのことつゆは出さない!とでもいうのか。潔いというか、なんというか(←僕の妄想です)。

捨助、追い詰められた末、奇跡の脱出を果たす。口ほどにも強くない観柳斎が相手だったのがツイていた。おまけに、そのもみ合いの拍子にすっ飛んだ刀が斎藤の顔面をかすめ、斎藤をして「できる・・・!」と警戒せしめた。この勘違い、今後に活きてくる・・・のかな?(笑)

松原忠司、仙波甲太郎を斬る。忠実な男は仙波の最期の願いを叶えようと決めた。忠実で何事にも真剣というキャラ設定があったからこそ自然。そして悲しいかな、彼の死への前段。だが、この未亡人と心中するのか、これに絡んだ隊規違反で切腹するのか、現時点ではいずれの説にも展開可能。

西本願寺での引っ越し作業。せかせかと取り仕切る平助。ぼーっとして役に立たない浅野。インテリ会話で不機嫌な住職をなだめ得意げな伊東。ご近所への挨拶のための手拭いを安くあげたい河合。周平の部屋割りに文句をつける谷三十郎。う~む、どれもこれも「フリ」に見えてしまう。

捨助はまだハタキを岩倉に届けていなかった。お登勢さんにハタキを折られ、新品を持っていくが、それでは何の意味もない。その場に居合わせた西郷が密書をハタキに擬した例があると話すのを聞き、驚愕する捨助。さあ、どうする、捨助?

竜馬は中岡慎太郎と密談。新選組が西本願寺への屯所移転という勢力拡大を実感している最中に、歴史は再び動こうとしている。このへんのコントラストは巧妙。竜馬の中ではすでにシナリオはできつつある。あとひとつのピースはどこに? 思考がフルスピードで動く。中岡が思わず叫ぶ。「早いがぜよ!」 笑うところではあるが、実際は凄い台詞。

孝明帝と容保公の会話は唐突。このシーンの必然性は? 年齢を尋ねるくだり、あとで何か意味を生じるのだろうか。

隊士たちの前に出ることを拒むお幸。前回のつねさんとの約束の帰結。そのかわり、勇に妹のことを語る。これもフリですね。

ラスト、八木家との別れ。歴史上さほど意味はないとは言ったが、伊東四郎さん、さすがじぃーんと締めてくださる。八木家の息子ともお別れ。彼の書いた日記が後世に新選組を伝える。そういえば、芹沢事件の時も彼はしっかり目撃していた。

そして、やはり触れざるを得ない総司とひでちゃんの別れ。さして長くはない命を剣の道に生きたいという総司の決意、わからないわけではない。でも、最後にどうしても総司がここいた証が欲しいと願う。始終微妙な表情だった総司も、彼女の想いをようやく受け止めた。

二人の周りには桜が散っていた。このドラマ、意外と効果的に草花を使っている。明里の菜の花は記憶に新しい。芹沢はお梅と紅葉を見た。斎藤は血の色だと言う。浪士組として上洛した芹沢は、桜の枝を折りながら勇に凄んだ。そう、京に到着し、八木家に来たときも桜が咲き乱れていたのだった。

そのときは箒が逆さに立て掛けられていた。だが、八木家にとって新選組はもはや無用の客ではない。前回みつさんがに彼らは「悪い人たちじゃないですよ」と言ったとき、八木夫妻が笑って同意していたのが思い出される。まっすぐきちんと立て掛けられた箒を見やり、勇は八木邸を後にした。こんな温もりがある日々が、これからどれほどあるのだろう。







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Last updated  April 3, 2012 11:04:18 AM
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