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カテゴリ:中国東北方面旅行とその関連
長春会の「新京・長春の記憶」を読んでの考察 まだ僅かしか読んでいないが敗戦時旧満州に居た人達、特に北満から引き揚げてきた方々が如何にご苦労の末故国へ帰りついたかを今更ながら思い知った。 私自身も新京(現長春)から引き揚げたのだが皆さんに比べるとその苦労は比べものにならない。 確かに我が家は幾つもの幸運に恵まれたことにより一家一人も欠けることなく引き揚げて来られた。 父のその時々の正確な判断、いやその前に関東軍からの奇跡的除隊も大きい。近年同様な方の存在を知ったが恐らく当時の上官の計らいで高齢者の家族持ちへの配慮だったのだろうか。 我々2人の子供を引き連れての母の物凄いと云わざる外ない精神力と我が一家の日頃からの満人(当時の満洲の中国人の一般的呼称)に対する一切の差別のなさが戦後の我が一家を救ったのだ。 現在日本国民の60数%は戦争を知らない。2度とこの悲惨な戦争を繰り返させないためにも残り少ない我々経験者は後世に正しく伝え残さなければならないと思っている。 それにしても現在の歴史教育のあり様は何とかならないものだろうか。なぜ正しい歴史を教えないのか。なぜ自国の他国への侵略とその凄惨な結末を子供たちに教えないのだろうか。 せめてこのような文集を一人でも多くの若者に読んでもらいたいものである。 ご一報いただければこの本に限らず同種の本をご紹介する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月11日 18時50分50秒
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