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カテゴリ:覚え書き
やはり、好きだわ、ちりとてちん36回の場面
トラックバックの方法がわからなくってごめんなさい。 シャブリさんのHPからの抜粋です。 昼、中華料理店『延陽伯』の2階。 四草(加藤虎ノ介)のところに、 草原(桂吉弥)と喜代美(貫地谷しほり)が訪ねた。 「草々兄さんやったら夕べ出て行きましたよ」(四草) 「え?」(草原) 「また!」(喜代美) 「じっとしてへんやっちゃなあ」(草原) 「僕が教える気ないって、やっと気いついたんでしょう」(四草) 「教える気ないって!散々こき使っといて」(喜代美) 「騙される方がアホなんです。 ほんま・・ああいうところも草若師匠そっくりですね。 勝手に騙されて、 勝手に傷ついて、 周りはええ迷惑です。 ・・本気なんですか?」(四草) 「えっ?」(草原) 「草若師匠のとこ戻るて」(四草) 「ああ、本気や」(草原) 「落語家にもどるだけやったらまだ分かるけど、 ・・・なんで草若師匠のとこなんですか。 干されてるんですよ」(四草) 「そやからこそや! 俺も・・お前も・・あの時逃げた」(草原) 「逃げた・・?」(四草) 「逃げた」という九官鳥を見る喜代美。 「弟子のくせして、師匠が一番辛い時に師匠ほったらかして逃げたんや」 「草若師匠の方やないですか」(四草) 「え?」(草原) 「僕らのこと捨てて逃げたんは草若師匠のほうやないですか!!」(四草) 「逃げた」(九官鳥) 「自分は落語やめる。 お前続けるんやったらヨソの師匠に預かってくれるように頼んでやるっ・・ ・・(体を震わし)・・ なんやねん、それ!!・・」(四草) 「四草・・」(草原) 「ええやないですか、あんな人どうなったって」(四草) 九官鳥がしゃべる。 「瀬を~はやみ! それを私の手に渡すと逃げた。 手にとって見ると料紙に、 瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の、」 「おまえは黙れ!!」(四草) 「瀬を~はやみ!・・」(九官鳥) 九官鳥を止めようとする四草。が、九官鳥はしゃべり続ける。 「・・いえ別になんでもおまへん。 瀬を~はやみ!岩にせかるる滝川の~」(九官鳥) カゴを抱きしめたまま動かない四草。 「稽古してたんやな・・3年間ずうーっと」(草原) 九官鳥の前で涙をこぼす四草。 「・・お前が崇徳院をなぁ・・」(草原) (4年前の回想) 草若(渡瀬恒彦)の前に四草。 「なんで僕が崇徳院なんかやらな、あかんのですか」(四草) 「お前に似おうてるからや~。 アホで、純情で、温ったこうてオモロイ。 お前、そういう話が出来る男や。 そういう男や! そういう男や」(草原) 延陽伯の2階。 窓を開ける草原。 「ああ・・すぐそこに天狗座が見えるな」(草原) 九官鳥の前で泣いている四草。 傍らに座る草原。 「出前行くたんびに、落語聞いてたんやな」(草原) 四草の頭を撫でる草原。 嗚咽をあげて泣き出す四草。 四草を切なく見つめる喜代美。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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