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カンツォーネ礼讃Viva Canzone!

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2007年07月の記事

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石棺

イタリアを旅行していると、美術館や教会で、この写真のような見事な彫刻が施された石棺を見ることがあります。石棺をイタリア語でSARCOFAGO（サルコーファゴ）と言います。ギリシア語源で、SARCOは「肉」、FAGOは「食べる」という意味だそうです。私は、間違ってSACROFAGO（サクローファゴ）と覚えていました。石棺・死者というイメージと、「神聖な」という意味のSACRO（サクロ）を勝手に結び付けていたのです。こんなことってありますよね。

2007.07.31

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ジリオラ・チンクェッティ

６０年代の日本におけるカンツォーネ・ブームの火付け役となったのはジリオラ・チンクェッティとボビー・ソロだと思います。そして、ミルバ、ミーナ、モランディ、ゴイクなど、多くのイタリアの歌手の曲がヒットしました。１９６４年サンレモ音楽祭で「夢みる想い」を歌って優勝したチンクェッティは本当に初々しくて可愛かったですね。７月１３日RAI放送の「UN UOMO IN FRAC」に出演し、「愛は限りなく」などを歌いました。数ヶ月前に出演したテレビ番組では、もう歌わないようなことを言ってましたが、今回の出演を機にどんどん歌って欲しいですね。

2007.07.29

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カンツォーネ・フェスティバル２００７

カンツォーネ・フェスティバル２００７～ESTATE～８月７日六本木のスイートベイジルＳＴＢ１３９で「カンツォーネ・フェスティバル２００７」と題したコンサートが催されます。サンレモ音楽祭からの懐かしい曲やナポレターナなど、日本カンツォーネ界屈指の歌手の方々の熱唱をお楽しみ下さい。ボーカル：　片山賢吉郎、高橋良吉、松本淳子、横山智子ゲスト　：　ディ・アマリオ・エンゾ（ピアノ）伴奏　　：　中上香代子（ピアノ）、　松永敦（ベース）、佐藤英樹（パーカッション）、柳川ひろ子（ヴァイオリン）、田尻かをり（ヴァイオリン）ほか　　　　　　　＜私の独り言＞　　東京はいいですね。何かとイベント事が多くて。　　　

2007.07.28

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山火事

イタリアは猛暑で、南部で山火事が起こり、海辺近くまで迫った火の手が駐車場に止められた車にまで及んだところもありました。地球温暖化による世界的規模の異常気象によって引き起こされる様々な災害を見ると、「ささやかであっても個人個人ができることをしていかないと」と思います。

2007.07.26

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rotonda

梅雨が明け、いよいよ夏本番。　夏と言えばどんな曲を思い出しますか。私は、フレッド・ボングストの"UNA ROTONDA SUL MARE"がお気に入りです。海の上の＜rotonda＞って何？　と長い間思っていましたが、この写真を見て納得。海上に設けられた建物の中で、この曲の歌詞にあるように、音楽を聴いたり踊ったり。少なくとも６０年代はそうだったのでしょう。ヴァカンスを過ごす若者の姿が目に浮かんでくるようです。イタリアの海水浴場で気がつくのは、海の中で泳いだり水遊びしている人より、砂浜で肌を焼いたりしている人の方が多いということです。小麦色に対する願望が強いのですね。

2007.07.25

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トンボからの連想

今日買い物へ行く途中、畑の上でトンボが４～５匹飛んでいるのを見かけました。トンボはイタリア語でlibellula（リベッルラ）と言いますが、これは私には覚えにくい単語でした。トンボと言えば蝶々。蝶々はfarfalla（ファルファッラ）と言い、パスタにもある名前ですから、すぐに覚えられました。libellulaが歌詞の中に出てくる曲は知りませんが、farfallaの出てくるカンツォーネを思い出しました。１９６８年のサンレモ音楽祭にジョニー・ドレルリとポール・アンカが歌った"LA FARFALLA IMPAZZITA 狂った蝶々"です。モゴール作詞バッティスティ作曲で、何故かファイナルに残れなかったのですが、私の好きなカンツォーネの一つです。

2007.07.23

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ヴォラーレ誕生秘話

ヴォラーレ　NEL BLU DIPINTO DI BLU１９５８年サンレモ音楽祭優勝曲。カンツォーネの中で最もよく知られている曲でしょう。音楽祭では作曲者のドメニコ・モドゥーニョとジョニー・ドレルリが歌いました。この曲を聴くと、心が解放され気持ちが高揚します。両手を広げて歌うモドゥーニョの歌い方も力強くて好きです。ドレルリはもっとソフトに歌っています。昔、この曲が生まれた経緯を本で読んだことがあります。モドゥーニョと作詞者のフランコ・ミリアッチがシャガールの絵を見ていて、、、というものでした。７月１３日RAIで放送された「UN UOMO IN FRAC」という番組の冒頭で、作詞者のフランコ・ミリアッチ自身が語った内容と少し違っていました。１９５７年７月の話です。仕事がうまく行っていなかったミリアッチに、モドゥーニョが「明日君を海へ連れて行くから、１０時にポポロ広場で会おう。」言ったので、翌日ミリアッチはポポロ広場でモドゥーニョを待ちますが、何時間待ってもモドゥーニョは現れません。すっぽかされたと思ったミリアッチは、キャンティ・ワインを買って家へ帰りました。そして、２杯ほどワインを飲んで寝てしまいました。夕方目が覚め、壁に掛っていたシャガールの２枚の複製画を眺めていると詞が浮かんできたので、すぐにペンと紙を取ってきて一気に書き上げました。どんな絵かというと、片方の絵では小男が青い空を飛んでいて、もう片方の絵では、描かれている画家の顔が青く塗られていました。有名な話でご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

2007.07.21

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私の好きなカンツォーネ　（３）

夜の想い　SE STASERA SONO QUI ウィルマ・ゴイクが１９６７年夏のディスク・フェスティヴァルで歌い３位となった。同年のサンレモ音楽祭の期間中に自殺したとされるルイジ・テンコの名曲をウィルマ・ゴイクが見事に歌っている。「今夜ここにいるのは、あなたを愛しているから、、、」で始まる歌詞はモゴール作。「テンコの悲劇を利用するようで嫌だったけど、『この曲を歌うか、歌わないのならフェステイヴァル出場はなし』とプロデューサーに言われて歌ったの。」とウィルマが後に語っています。ウィルマ・ゴイクは、この数年コンサートでこの歌っていなかったようですが、一昨日レッジョ・エミリア近郊の町であったコンサートで歌ったそうです。ウィルマ・ゴイクの歌の中でもベスト３に入る素晴らしい曲だと思います。

2007.07.19

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領域　（山本孝　著）

このところ相次いだ台風と地震の被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。私は、今年ほど地球温暖化を強く感じたことはありません。雨が降ると、土砂災害が起こるような降り方で、今まで自然を破壊してきた我々人間への戒めのように思えてなりません。今回の災害が起った頃、「領域～自然への畏怖」という本を読んでいました。文芸社から出版されていて、その案内には次のように書かれていました。「自然の一部にすぎない人間が、他の自然を勝手に扱い続けるならば、どんな結果を招くか。丹沢の山村を舞台に物語は展開する。」偶然とは言え、今回の災害が起こった時に、しかも私が感じていたようなことがテーマになっていて。この本との縁を感じます。と言うのも、私自身がこの本を選んだのではなく、友人から贈られたものだからです。この本を読んでいる間、何かしら懐かしいという感覚があって、それが何故なのか、自分でもわかりませんでした。読まれた方がいらっしゃったら、感想を聞かせて下さい。

2007.07.18

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カンツォーネを聴いてイタリア語を勉強しよう

歌を聴く時、その歌詞も気になりますね。歌詞の内容がわかってより一層好きになる曲もあります。イタリア語を勉強するなら、６０年代のカンツォーネがおすすめです。歌詞が聞き取り易いし、内容もそんなに難しくないものが多い気がします。最近の歌は、歌詞が難解で、私たち外国人には分かりにくいことも多々あります。日本で発売されているＣＤなら、イタリア語の歌詞と訳詞が付いていますから、自分で聞き取れない部分があっても、歌詞カードを見ればいいです。でも、時々は間違いもありますが。６０年代のカンツォーネを集めたベスト盤は手に入りますので、勉強の一方法として、カンツォーネを聴いてみてはいかがでしょうか。

2007.07.16

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マヌエラ・ビルラ

クラウディオ・ビルラの娘さんのマヌエラ・ビルラ(Manuela Villa)のコンサートが、７月２９日２１時からローマのサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ広場であるそうです。彼女は、１９９４年のサンレモ音楽祭にニラ・ピッツィ、ウィルマ・ゴイク、ジャンニ・ナザーロなどと共にスクァドゥラ・イタリアとして出場しましたね。お父さんのように声量のある歌手でした。最近の彼女の歌うのを聴いたことがないのが残念です。夏休みにローマへ行かれる方もあると思います。コンサートの詳細はわかりませんが、イタリアではよく広場で無料のコンサートがありますので、散歩がてらに行かれたらどうでしょうか。

2007.07.14

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プリンチペ・アッズーロ

最近「プリンチペ・アッズーロ」という言葉を続けて耳にしました。おとぎ話の中に出て来てヒロインと結婚する王子様のことですが、「夢に見た王子様白い馬に乗って、、、」という歌詞の歌がありましたね。カンツォーネではなくシャンソンだったと思いますが。なぜアッズーロ（青）なのか。貴族・高貴の出のことをsangue azzurro（青い血）と表現しますし、それと関連があるのでしょうか。ご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。

2007.07.14

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今夜はイタリアン

今日スーパーで手頃な値段のズッキーネを見つけました。さっそく今夜はズッキーネを使ったスパゲッティを作ることにします。イチョウ切りにしたズッキーネと細切れベーコンをオリーブ・オイル（またはバター)で炒め、生クリームとパルメザンチーズを加え、塩・コショーで味を調えます。そして、茹で上がったスパゲッティを和えるだけ。簡単ですから試してみて下さい。前菜に生ハム・メロンを食べれば、これだけでも家庭で食べるイタリアンとしては、まずまずだと思います。そして冷えた白ワインが、暑い季節にはいいですね。

2007.07.10

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私の好きなカンツォーネ　（２）

アル・ディ・ラ　AL DI LA'１９６１年のサンレモ音楽祭優勝曲。この曲の作詞作曲も、「花のささやき」と同じコンビのモゴールとドニーダ。音楽祭で歌ったのは、ルチアーノ・タヨーリとベティ・クルティスです。これぞイタリアのカンツォーネ！メロディーのきれいな素晴らしい曲です。映画「恋愛専科」の主題曲としても有名ですね。昔見た時の記憶では、エミリオ・ペリーコリが歌うシーンが抜け落ちていて、トロイ・ドナヒューとスザンヌ・プレシェットがゴンドラに乗って山頂へ上って行くシーンに流れたのが印象に残っています。先日この映画を見直してみると、ローマの街やドロミテなど、素敵な景色が出てきてイタリアへ行きたいという思いが募ってきました。

2007.07.08

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私の好きなカンツォーネ　（１）

花のささやき　IN UN FIORE 好きなカンツォーネはたくさんありますが、先ずはウィルマ・ゴイクの「花のささやき」を挙げましょう。１９６６年のサンレモ音楽祭入賞のこの曲は日本でも大ヒットしました。作詞モゴール、作曲ドニーダ。軽快なリズムにのって歌うウィルマの爽やかな歌声が素敵です。当時、朝日放送の日曜のリクエスト番組で１２週間連続１位という、今の日本におけるカンツォーネ界では考えられないヒットとなりました。何故か春になると、必ずどこかの局で流れるカンツォーネです。皆さんも、きっとどこかで聴かれたことがあるでしょう。

2007.07.06

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グラニータ・ディ・カッフェ

ジェラートというイタリア語が日本でもすっかり定着し、女の子を中心に根強い人気がありますね。我が家からそんなに遠くない所に、イタリア人がやっているジェラテリアがあると聞いたもののまだ未挑戦です。ジェラートも勿論おいしいですが、暑い夏にはグラニータというシャーベットがあっさりしていいですよ。私が好きなのはコーヒーのグラニータ。きめの粗さはシャーベットとかき氷の中間ぐらい。ローマのパンテオン近くのタッツァ・ドーロ（Tazza d'oro）というお店の生クリームが載ったグラニータ・ディ・カッフェが最高です。ローマ見物の折には是非寄ってみて下さい。夏以外ならエスプレッソやカップッチーノをどうぞ。

2007.07.04

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イタリア・ナポリターナ楽団

昨日、イタリア・ナポリターナ楽団のコンサートへ行ってきました。前から二列目の席で、正しくかぶりつきでした。ソプラノもテノールもマイクを使わずの熱唱だったので、前の席でよかったです。ナポレターナのスタンダード・ナンバーが次々と歌われ、アンコールでは、サンレモ音楽祭から生まれた名曲ヴォラーレやケ・サラも歌われ、イタリアの音楽を堪能しました。指揮者や演奏者の茶目っ気あるしぐさなどに、客席からも笑いが起こり、皆さんも楽しんでいらしゃったようです。カンツォーネやナポレターナの聴ける、このようなコンサートが今後もどんどん催されることを願っています。

2007.07.01

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