ラリベラの岩の聖堂群
一昨日NHKで、エチオピアの世界遺産・ラリベラの岩の聖堂群と、そこを訪れる巡礼者を紹介する番組が放送されました。ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。ラリベラの教会は、12~13世紀にかけて岩盤をくりぬいてつくられたそうです。一個の岩からつくられたのにも驚きますが、裸足で何日も歩いてラリベラを目指す人々の信仰の深さに驚かされました。現代の日本にあって靴を履かずに何百キロも歩くことなんて考えられませんね。私が、ラリベラを知ったのは、イタリアの画家・版画家のリーノ・ビアンキ・バッリヴィエーラ氏の聖堂のエッチング集を見た時です。氏は、私のイタリア人の知り合いのお兄さんで、ローマのアチーリアのアトリエへ伺ったことがあります。1985年に亡くなられたので、たった一度しかお会いできませんでしたが、この知り合いの家にはお兄さんの、コロッセオなどローマの風景を題材にした素敵なエッチングや油絵が飾られていたので、家へ呼んで頂ける度に見ることができました。これも懐かしい思い出です。