友の死
30年近く親交のあったローマの友達が昨日亡くなりました。2度の癌の手術、その後の放射線治療・抗がん剤治療に耐えながらも、生きる意欲を持ち続けていたのに。先月まで時々はメールのやり取りもしていました。容体が急変したというメールを共通の友達からもらったのが12日の4時過ぎでした。そして1週間で逝ってしまいました。いろいろとお世話にもなったし、親切で粘り強い彼女から学ぶことも多かったです。一緒に過ごした楽しい日々の思い出などが蘇えってきます。今年の6月にイタリアへ行った時、食事に招いてくれ、あの時はしっかり食事もでき、楽しく会話もできたのに。でも、あとで「あの日は痛み止めを3本打っていたのだ」と一緒に行った友達から聞いて、申し訳なく思うと同時に有難く、彼女の親切心に感動しました。日本語を勉強し続けている彼女からの、最近の日本のベストセラー本を欲しいというリクエストに,夏川草介の「神様のカルテ」を持って行きました。闘病している人にはどうかなとも思いましたが、読んだあと「とても気に入った」というメールを受け取りました。今度ローマへ行った時にはもう彼女がいないのかと思うと正直つらいです。でも、彼女のお姉さんにも会いたいし、お墓参りに行きたいと思っています。